中学校で使用される教科書の検定終了 100点が合格 情報漏洩で2点が初の見送り[2024/03/22 14:46]

 全国の中学校で来年4月から使用される教科書の検定が終了しました。公表前に外部に情報が漏れたとして、申請図書2点の合否が見送られました。

 今回の検定対象は2025年度から中学生が使う教科書で、文部科学省の検定意見による修正を経て合わせて100点が合格しました。

 一方、検定結果の公表前に情報が外部に漏れたとして社会の歴史分野の申請図書2点の合否が見送られました。

 検定の合否が見送られるのは今回が初めてだということです。

 文科省はこの2点について、検定全体のプロセスなどを精査したうえで、後日、検定結果を公表するとしています。

 中学校の教科書検定は小学校の教科書と同様に4年に一度行われています。

 今回、合格した全10教科100点のほとんどで動画や音声などにアクセスできるQRコードが掲載されていて、紙の教科書とデジタル教材の融合が進んでいます。

 また、フェイクニュースに対するファクトチェックといったデジタルリテラシーの重要性などに関する記述が多くの教科でみられました。

 著名人では、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した野球の大谷翔平選手やタイトル戦連覇の記録を「21」に更新した将棋の藤井聡太八冠などが様々な教科で取り上げられています。

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