各地で久しぶりの快晴!ソメイヨシノ次々開花…東京の桜は“あと少し”[2024/03/27 18:55]

 各地で続々とソメイヨシノの開花が発表されています。

■続々開花!“桜シーズン”本格スタート

 各地から桜の便りが届いています。

福岡管区気象台 職員
「5輪咲いているのを確認したので桜の開花となります」

 去年より9日遅い開花発表が出た福岡市。数えること9回目の観測でようやくです。

福岡管区気象台 職員
「(Q.毎日どんな気持ちで観測?)言っていいんですかね。皆さんに囲まれるのがきょうで終わりかと思うとホッとします」

 ホッとした人は四国にも…。

松山地方気象台 職員
「晴れた日に桜が開いて、私もホッとしているところです」

 松山市も去年より9日遅い開花発表です。

 福島県南相馬市。早咲きの“大漁桜”が北国に春の訪れを告げます。

桜を撮りに来た人
「青空がきれいに出るので。あとタイの赤さ、ピンク。これが桜。きれい」

■桜の絶景 間もなく?東京も快晴

 東京も久しぶりの青空が広がります。ちょうど1年前は桜を楽しめましたが、今年はまだ、ほとんど咲かず。“花”はなくとも“花見”は強行します。

花見客
「(Q.きょうは花見行こうと決まっていた?)決まっていた。
きょうは絶対、行こうと」
「(Q.いつから計画していた?)1カ月くらい前から。咲いていると思った」
「想像しながら飲む」
「夜になったら見えない」

 少し咲き始めたシダレザクラで一足早い花見を楽しみます。

花見客
「満開の予定で来た」
「なんなら花吹雪」

 去年、観測史上最も早く3月14日に開花発表があった東京。今月27日は開花予想日ですが、まだホッとできない日々が続きます。

気象庁職員
「きょうの開花はないということで、またあした、観測に参りたいと思います」

 暖冬で早まると思われた桜の開花。26日までの寒さもあり、過去11年のなかで最も遅くなっています。

 開花の遅れに振り回される場所も…。

乗客
「まさか、全然咲いていないと思ってなかったけど予想外。予想外だけど楽しんできます」
「まさか、咲いていないとは。これが一番の予想外」

 天王洲を出発し、目黒の雅叙園を折り返すクルーズ。アナウンスも少し控えめな“船出”です。

ガイド
「少し桜が咲いている所もある…かもしれないので」

 青空は広がったものの、お目当ての桜はまだつぼみです。

乗客
「若干咲いてましたね。良かったです。もう探すしかないですね」
「1輪、2輪ね。こんなに喜ばれる桜ないんじゃないですか」

 ようやく見頃を迎えたシダレザクラが見つかりました。

乗客
「(Q.良い写真、撮れました?)1枚だけ。やっと撮れました。うれしいです、来たかいがありました」

 去年の今頃だと目黒川沿いをソメイヨシノが彩りますが、今年はまだ早いようです。本来なら桜のトンネルをくぐり抜けるクルーズ船も今年は開花が遅れ、キャンセルや日程の変更が相次いでいます。

東京ウォータウェイズ 原田和義代表取締役
「300件から400件ぐらいです。キャンセルや日にちの変更の連絡がかなり殺到している」

 本来なら書き入れ時の春休みシーズン。来月7日までの開催期間を1週間延ばすことも検討しています。

東京ウォータウェイズ 原田和義代表取締役
「きょうみたいな天気が続けばなと思っています」

■外国人客が感動“古都のしだれ桜”

 一方、京都の桜の名所には花見を楽しむ大勢の外国人観光客の姿が見られました。京都市内にある聖徳太子が創建したという「六角堂」。

 ソメイヨシノよりも一足早く“しだれ桜”が枝いっぱいに花を咲かせています。

中国から来た観光客
「たくさんの人がここの桜をお勧めしていたので来ました。ここの桜はすばらしいですね」

 京都屈指の桜スポットである世界遺産の「二条城」では今、ちょうど満開の桜が。お堀沿いにポツンと植えられた早咲きの桜「ケイオウザクラ」です。外国人も興味津々です。

オーストラリアから来た観光客
「桜を見に来たのよ、とても美しいわ。オーストラリアで桜を見たことがないの。初めて桜を見たわ」

 ちなみに二条城には“標本木”がありますが、まだまだ開花には程遠い状況です。例年であれば4月上旬に様々な品種の桜が見頃を迎えるそうです。

 インバウンドをターゲットにしたお花見イベントも行っています。桜を彩るライトアップやプロジェクションマッピングなどを使った夜の桜を楽しめる「桜まつり」です。幻想的な雰囲気に包まれます。

二条城事務所 式部圭担当課長
「お昼だけだとこの施設もいっぱいになることもあるので、時間帯をずらすことで、より多くの幅広い方に来ていただきたい」

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