箱根山の“古い火口跡” 研究者「小さくてもリスク考えて」 防災政策見直しへ[2024/03/28 15:33]

 神奈川県の箱根山では近年、「古い火口」の跡がいくつも見つかっていて、防災政策を見直す協議会が28日に開かれます。独自に地形を調べた研究者は、「小さくてもリスクを考えて」と警鐘を鳴らしています。

 観光地として知られる箱根山は、気象庁が24時間監視する活火山です。

 近年、「古い火口」の跡が木々に隠されるような形でいくつも残っていることが分かり、防災政策の見直しが進められています。

 独自に地形を調べた研究者は、以前から「古い火口」が爆発し、岩が噴き出す危険性があると指摘してきました。

アジア航測 千葉達朗さん
「(2018年に)本白根山で小さな火口から大きな水蒸気爆発が起こり、自衛隊員が亡くなる災害があった。その時もすごく小さな火口から噴火した。そういったものもちゃんと考えないといけない」

 見直しは噴火などの影響を記した「火山ハザードマップ」も対象で、20年ぶりに新しくなります。

 県や地元は28日に会合を開き、今後の避難計画の見直しなどを話し合います。

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