箱根山の「想定火口域」 神奈川県などが大涌谷周辺から再検討[2024/03/29 00:19]

 防災政策の見直しが進んでいる神奈川県の箱根山について、県などが「想定火口域」の範囲を改めて検討していることが分かりました。

 観光地でもある箱根山は、気象庁が24時間監視する活火山です。

 箱根山では近年、木々などに覆われている所に、いくつもの「古い火口」が見つかっています。

 古い火口への対策はこれまで想定していなかったため、県などは2023年に噴火による影響を記した「火山ハザードマップ」などの見直しを始めました。

 28日に開かれた関係機関の協議会で、県などは「想定火口域」と呼ばれる、将来的に噴火したり新たに火口になったりする可能性のあるエリアについて、範囲を改めて検討していることを明らかにしました。

 現在の対象エリアは、活発な噴気を上げる大涌谷から半径500メートル前後の範囲ですが、詳しい検討状況はまだ明かせないということです。

 検討結果を最終的に火山ハザードマップに落とし込み、「避難計画」の見直しにつなげる方針だということです。

 神奈川県の黒岩知事は「火山の存在に箱根の魅力がある。共に生きていくことが必要」としています。

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