東京都心“7月上旬並み”150年の観測史上最高 東日本〜西日本で季節外れの暑さ[2024/03/31 18:15]

 31日は関東から西の上空に暖かな空気が流れ込んで、記録的な暑さになりました。東京都心は28℃と、およそ150年の観測史上、3月として最も高くなりました。

■東京都心“7月上旬並み”観測史上最高

 季節外れの暖かさで、桜の開花が一気に進んでいます。東京の名所・目黒川沿いの桜並木。青空に薄ピンクの「ソメイヨシノ」が映えます。絶好のお花見日和となった31日、待ちに待った花見客で沿道はにぎわっています。

神奈川から来た人(20代)
「この時期、満開と聞いて来た。5分咲きくらいなんですかね?」
「(Q.期待していた?)めっちゃ期待していた」
「咲いているのを見られて良かった」

 3月最終日、東京の最高気温は7月上旬並みの28.1℃まで上昇し、夏日を記録。沖縄・那覇の24.6℃を3.5℃も上回っています。3月の記録を11年ぶりに更新し観測史上、最も高い気温となりました。

 「冬」から「春」への移ろいを通り越して、「夏」の陽気です。

花見客(95)
「(Q.暑くないですか?この格好で)俺、95歳。元気なふり。これから上野に行く、自転車で」

 95歳の男性は自転車でお花見巡りです。去年、東京は最も早い開花だったため、目黒川沿いは3月下旬に満開を迎えていました。

 今年はまだ見頃が先になりますが、目黒川沿いの飲食店では、陽の光を浴びながら、テラス席でお花見ランチを楽しむ人たちも。冷たいドリンクでのどを潤します。お花見の限定メニューとして、桜のノンアルコールカクテルを味わえます。

ALOHA TABLE中目黒 岡田潤マネージャー
「ようやくお花見で喜んでもらえる時期が来たと感じている」

 下町の名所も盛り上がっています。JR錦糸町駅前にある「錦糸公園」。およそ160本のソメイヨシノはまだ咲き始めですが、しだれ桜がきれいに咲き誇っています。

 老若男女が、それぞれのお花見を堪能。

花見客(19)
「おしゃれなピクニック。準備中…」

 19歳の女性たちは、SNSにアップするため「おしゃれなピクニック」を楽しんでいました。

■東日本〜西日本 季節外れの暑さ

 季節外れの暑さとなった31日は、全国の70地点で3月の観測史上1位を記録。関東のトップは東京・府中で28.6℃。続いて練馬の28.5℃と、真夏日に迫る暑さです。

 山梨の甲府も28.6℃。3月としては、94年ぶりの高温になりました。

■JR根室線 一部区間で廃止

 雪景色が広がる北の大地、北海道では人々の記憶に残る光景が31日で最後に。JR根室線の一部区間で、運行が廃止になります。ドラマ「北の国から」で第1話のロケ地にもなった「布部駅」では、多くの人たちが別れを惜しみます。

地元の人
「“ドラマの始まりの地”の最後。地域の皆さんと温かく送ろうと準備をしてきたが、寂しいのが一番」

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