【速報】SNSへの不適切投稿巡り岡口裁判官を罷免する判決 弾劾裁判所[2024/04/03 16:32]

 殺人事件の遺族に対してSNSで不適切な投稿をしたなどとして訴追された岡口基一裁判官(58)について、国会議員で構成される弾劾(だんがい)裁判所は罷免(ひめん)する判決を言い渡しました。

 仙台高裁の岡口裁判官は実名のツイッターで殺人事件の遺族を傷付ける投稿をしたなどとして、裁判官を辞めさせるかどうかを判断する国会の弾劾裁判所に訴追されました。

 審理は2年以上にわたって行われていましたが、弾劾裁判所は3日、岡口裁判官を罷免する判決を言い渡しました。

 これまでの裁判で岡口裁判官は「大変不快な思いをさせてしまい、重ねて謝罪を申し上げたい」などと謝罪し、弁護側は「裁判官としての威信を著しく失わせる非行には至っていない」などとして、罷免事由にはあたらないと主張していました。

 岡口裁判官は今月に任期満了を迎え、退職する意向を示していましたが、その前に判決によって法曹資格を失いました。

 罷免された裁判官は戦後8人目で、岡口裁判官は少なくとも今後5年は法曹資格を回復することはできません。

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