北海道・三陸沖で懸念の巨大地震発生で「災害ごみ」最大4118万トンか 環境省[2024/04/05 22:08]

 北海道と三陸の沖合で発生が懸念されている巨大地震について、環境省は「災害ごみ」が最悪の場合で国のこれまでの想定を500万トンほど上回る4118万トンに上るとする分析結果を示しました。

 北海道と三陸の沖合にある日本海溝と千島海溝沿いでは、過去に大地震と大津波が繰り返し発生しています。

 国は最悪の場合で約20万人が死亡し、建物の倒壊などで大量の災害ごみが出ると想定しています。

 環境省は5日、新たな分析結果で最悪の場合に4118万トンの災害ごみが出ると指摘しました。

 2011年の東日本大震災と比べて約2倍、1月の能登半島地震で想定されている量の17倍となりました。

 これまでの国の被害想定よりも500万トンほど上回っていて、津波の被害も考慮するとさらに増えるとしました。

 さらに、ごみの処理について北海道では道内で処理が追い付かず、最大で689万トンのごみが行き場を失うとしました。

 環境省はこの結果を踏まえ、災害ごみの処理計画を定めた市町村が少ない被災エリアの北海道や東北地方に対し、補助金などを活用して策定を促したい考えです。

画像:内閣府・気象庁

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