2月の実質賃金は前年同月比1.3%減で23カ月連続のマイナス 物価高の影響続く[2024/04/08 08:30]

 2月に労働者が受け取った「現金給与総額」は去年の同じ時期と比べて1.8%増えたものの、物価の変動を差し引いた「実質賃金」は1.3%減少しました。実質賃金の減少は23カ月連続です。

 厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」によりますと、2月に労働者が受け取った現金給与の総額は平均28万2265円で、去年の同じ月と比べて1.8%増えました。26カ月連続の増加です。

 一方、消費者物価指数は去年の同じ月と比べて3.3%上昇し、名目賃金の伸びを上回っています。

 物価の影響を考慮した実質賃金は1.3%の減少で、23カ月連続のマイナスです。

 厚労省は「賃上げが物価の上昇に追い付かない状況が続いている。今後の動向に注視が必要」としています。

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