取材班もクマと遭遇 “3日連続目撃”の住宅街困惑[2024/04/09 17:57]

 取材班がクマと遭遇。警察なども出動する事態となりました。

■“3日間連続目撃”ナゼ?住宅街は困惑

 盾を持ち、厳戒態勢の警察官に捕獲用の網も。その先にいるのは小さなクマです。冬眠明けでお腹が減っているのでしょうか。草を食べるために茂みを行ったり来たり。人の気配に気付いたのか時々、こちらを見つめる様子も…。

 8日、クマが現れたのは秋田市の住宅街のすぐ近くです。警察などが近隣住民に注意を呼び掛け、クマの捕獲にあたります。クマの撃退スプレーも用意。小さいといえど、万全の状態で臨みます。

 クマの体長は50センチほど。見た目は子犬のように小さいですが、近隣住民はこれまで通りの生活とはいかないようです。

近隣住民
「(クマが)大きくなって、またそこに来ると、今までとは違って生活が脅かされる」

 警察によると、この場所では今月4日から3日連続でクマが目撃されています。

 ホームセンターも“異例”の対応です。旬を迎え、山菜採りに山に入る人も増えるこの時期にクマ撃退グッズコーナーを設置するのは初めてです。

DCM広面店 大槻光栄副店長
「畑まで下りてきて出没していると聞くので、今は山だけではないのかなと」

■取材班がクマと遭遇 警察も出動

 さらに、先月26日にも近くで体長50センチほどの子グマの姿をカメラが捉えていました。秋田で相次ぐ子グマだけの出没。8日の出没場所では、先月から子グマが1頭でうろつく姿が度々、目撃されています。

 なぜ母グマと一緒ではなく、子グマ1頭だけが度々、現れるのでしょうか。

動物研究家 パンク町田氏
「これだけの期間、子グマが独り歩きしているのは、母グマが何らかの理由ではぐれてしまった、あるいは死に別れたとかの事情があるんじゃないか」

 子グマがそのまま大きくなり、その場所に居つく可能性もあるといいます。

 クマが出没した場所の近くに住む人もクマの動きに違和感を覚えていました。

近隣住民
「こんなにね毎日、居座るのは初めてだね」
「(Q.どの辺に出る?)そこ。いっぱいススキが生えてるでしょ、そこら辺にね。朝になると出勤してくるというか、暖かくなって気持ち良いんじゃないか。そして右往左往するんですね。夕方になって暗くなると居なくなる。毎日そういう状況」

 8日、現れたクマも山に戻る前に警察などが捕獲しようとしますが…異様な空気を察知したのか、クマは山の方へと動き出します。警察などが辺りを捜索しましたが、その後、現れることはなく捕獲には至りませんでした。

 秋田県警によると、今年に入って69件のクマの目撃情報が寄せられているということです。

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