日本版CDCを来年4月に設立 略称は「JIHS(ジース)」 パンデミックに備え[2024/04/09 21:12]

 厚生労働省は新たな感染症の危機に備えた専門家組織、いわゆる日本版CDCを来年4月に設立する方針を発表しました。略称は「JIHS」です。

武見厚生労働大臣
「将来起こるであろう感染症のパンデミックの時には、盤石の体制でこれに臨み、我が国国内の、その多くの人々の安心感をしっかりと支える」

 日本版CDCを巡っては、新型コロナ流行の教訓を生かし、次のパンデミックに備えるため、専門家らによる議論が進められてきました。

 厚労省は感染症対策を中心とした専門家組織として、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合・再編し、来年4月に日本版CDC「国立健康危機管理研究機構」を設立するということです。

 略称は「JIHS」です。

 JIHSは平時から感染症に関する情報を収集し、有事の際は海外での発生期から国内での流行期など各段階で感染力や健康リスクなどを分析・評価して発表まで行います。

 また、JIHSはトップレベルの研究開発や臨床分野も担っていて、厚労省は世界の感染症対策を牽引(けんいん)する「感染症総合サイエンスセンター」になるとしています。

 今後、実行委員会を設置し、職員の配置など詰めの準備を進めるということです。

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