イノシシに自宅で遭遇 住宅街で目撃急増…一体なぜ?[2024/04/11 18:00]

 住宅街でイノシシが多発、自宅で遭遇する例も出ています。

■イノシシ出没多発 自宅で遭遇

 白昼堂々と住宅街に現れたイノシシ。撮影された場所は住宅の庭です。

目撃した人
「うちの庭を横切ってきたところを見つけて。怖かったので家の中からずっと見ていて。そしたら歩いてきて、ちょっと歩道に出掛けたけど、たまたま通り掛かった車にびっくりして、もう1回イノシシが戻ってきて、うちの庭を横切って、あっちの方に下りて行った」

 周辺では今月に入ってすでに9件の目撃情報があり、住宅街でも急増しています。

目撃した人
「(見たのは)初めてです。ゆっくりでした。落ち着いているような感じで怖いなと。玄関開けて鉢合わせしたらどうしようかなと」

 本来、生息しないはずの住宅街でのイノシシの出没。活動範囲だけでなく、活動時間にも変化が起きていました。

■住宅街で目撃急増…一体なぜ

 田畑を疾走するイノシシは10日朝に撮影されたドローン映像。

撮影した青木友誉さん
「ここに住んで30年近くになるけど、朝、明るい時に見たのは初めて」

 この場所や周辺には何度もイノシシが現れていましたが、これまでは夜に現れることが多かったそうです。

撮影した青木友誉さん
「夜行性って聞いていたのが、もう日中にも出てくるようになって、もう生態系が変わってきているのかなと」

 最近は人目も気にせず朝方にも現れるようになりました。米などを育てる農家にとっては死活問題です。

撮影した青木友誉さん
「電気柵っていうのは乾電池式なので、夜に動くようにしている。そうすると24時間、電気を入れないといけない、そういった心配が出てくる」

 イノシシ避けの電気柵は夜だけ稼働しているため、日中に現れたイノシシは柵を気にせず侵入してしまうというのです。さらにここ数年、イノシシが現れる頻度も以前より増えているといいます。

撮影した青木友誉さん
「猟友会の友達もいるが、毎年、捕る数より生まれる数の方が多いと聞いている」

 もはや自分の縄張りと思っているのか、畑に現れたイノシシ同士でけんかをする姿も。

 イノシシが現れた翌日に撮影された田んぼ。イノシシが通った跡がくっきりと分かるほど荒らされているのが確認できます。

撮影した青木友誉さん
「一番ひどい時は全滅させられてしまって収穫がゼロの年もあった。子どもを産む時期になっているので、多く出てくる季節になってきましたね」

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