“渋谷で沖縄”最新技術で「美ら海」再現 真夏並み暑さGW後半“安近短リゾート”人気[2024/05/05 23:30]

Uターンラッシュのピークを迎えたゴールデンウィーク後半戦。今年初めて、真夏日が100地点を超える暑い1日となりました。

■30℃超続出“真夏並み”GW後半戦

ゴールデンウィークも残すところあと1日。こどもの日のきょう5日は、各地で気温が上がり、福島市では32.7℃と今年最高を観測しました。
「暑い、すごい暑い。3個目かき氷食べたい」
Q.ということはもう2個食べた?
「3個目」
山梨では、鯉のぼりの下で「どろんこレース」。いつもなら叱られそうですが、この日だけは特別です。
「気持ちよかったです」
「じゃーがまいた、じゃがまいたー」
30℃を超える中、栃木で行われたのは奇祭「間々田のじゃがまいた」。竹と藁で作った15メートルほどの大蛇に池の水を飲ませ、五穀豊穣を祈願します。全国で真夏日を観測したのは、今年初めて、100地点以上となりました。

■“町田でハワイ”歴史的円安でも海外気分

夏を先取りしたような暑さの中、東京・町田市では―。
(佐々木一真アナウンサー)「こちら東京・町田のグランベリーパークでは、ハワイの本格グルメを楽しむことができるイベントが行われています。キッチンカーには長い行列ができるほどの人気ぶりです」
テーマは、常夏の島・ハワイ。ゴールデンウィークの期間中、フラダンスのショーや、ロコモコなどのハワイ料理を日本にいながら、楽しむことができます。強い日差しのもと、行列ができていたのは―。ハワイ版のかき氷、「シェイブアイス」。そのカラフルさが魅力です。
「おいしい」
(グランベリーパーク営業部中谷美希さん)「“町田でハワイ”を楽しんでいただけることをコンセプトに、2022年からの開催となります。ちょうどコロナ禍でしたので、なかなか海外旅行に行けないお客様にも楽しんでいただけるようにと企画させていただきました」
コロナ禍は明けたものの、今年は歴史的な円安が日本を直撃しています。やはり海外旅行をあきらめた人も多いようです。
(神奈川県から来た家族)「(以前)ハワイには行きましたね。新婚旅行で。はっきりと覚えてないですけど、(当時は1ドル)120〜130円くらいだったと思います」
Q.今お子さん連れて4人でハワイは?
「いや、もう厳しいですね。ご飯食べるだけでも苦労するんじゃないかと」
(神奈川県から来た家族)「今年は、もう円安の影響で海外旅行に行けなくなっちゃったので、ハワイの雰囲気を味わおうと」
Q.今日はアロハシャツで?
「バッチリ正装してきました。来年はもう少し貯金ができて、もう少し円安を抑えてくれれば頑張れるかもしれないですけど。今年はこれで十分ですね」

■“渋谷で沖縄”最新技術で「美ら海」再現

一方、渋谷では…やって来たのは、とある雑居ビルの地下スペース。カーテンをくぐった先に見えて来たのは…
(渡辺瑠海アナウンサー)「一面に白い砂が敷かれていて、奥には綺麗な海が広がっています」
「はいたい、めんそーれ」
その名も「秒で沖縄に行けるバー」“ミヤコブルー”と称される宮古島の美しい海をプロジェクションマッピングで投影。今、トレンドのイマーシブ・没入体験ができます。
「水がないのに一瞬水かなって思ってしまう感じがありますね」
「波の満ち引きですか、すごく本物だなと思って」
ゴールデンウィーク期間限定でビールなどを30分間、無料で楽しめます。企画した沖縄の会社は…
(オリオンビールマーケティングコミュニケーション大貫亜紗美さん)「近場でGWを過ごされている方の約7割が本当は遠出したかったと回答されていまして、そこで沖縄を東京に持ってきてしまおうという発想で…」
(渡辺瑠海アナウンサー)「こうやって砂を踏みしめていると、本当にビーチに来たような気持ちになりますね」
こちらの白い砂、イベントの為に許諾が得られたものを沖縄から運んで来たといいます。さらに…
(オリオンビールマーケティングコミュニケーション大貫亜紗美さん)「気温と湿度も宮古島のものにできるだけ合わせている形になります」
突如、渋谷に現れた沖縄のビーチに、沖縄出身者も…
(沖縄出身者)「本当に海の感じがめちゃくちゃ一緒です、地元と。ここで満足できるかなって思ったら、より(沖縄に)帰りたくなっちゃう」

■「2カ月先もほぼ満席」高級忍者グルメ

連休中も目立ったのは外国人観光客の姿。
(忍者体験をした観光客)「手裏剣を投げるコンテストもあってすごく楽しかった」
クチコミランキングで京都の施設が1位になるなど、今、改めて注目されているのが「忍者」です
(NINJA TOKYO倉持伊佐央副社長)「2カ月先まで予約がほぼ満席の状態」
東京・大手町にある、忍者をコンセプトにしたレストラン。予約困難になるほどの人気の理由は、外国人が喜ぶ演出です。
「拙者が忍術を使い里への扉を開きます」
隠し扉の奥にある、忍者の里には…
「まず見えてまいりますのは…我が里のご神木の盆栽でございます」
14,520円のコースを注文したフランス人の親子。1品目は…
「忍法!変化の術!あなたの一つ目のお料理に変わりました」
緑の炎の中から出てくるのは、牛肉のしぐれ煮とクリームチーズが入った最中。他にも鶴の形をしたデザートなど、見た目でも楽しめる品々が並びます。
(フランスから来た観光客)「すごく良かったです。お店の雰囲気も良く、秘密の入口のサプライズが素晴らしかった」
「料理の出し方がすごくよかった。刀を引いたり、煙が出たり、目を奪われました」
去年の同じ時期に比べると、売り上げは2倍だといいます。なぜ、外国人は忍者に引き付けられるのでしょうか?三重大学の山田教授によると、多くの外国人が忍者に対し意外なイメージを抱いているといいます。
(三重大学山田雄司教授)「日本忍者協議会による調査がありまして、6割以上の外国人の方が忍者というのは今でも日本にいるんだという」
Q.(現在も)忍者は存在する?
「武蔵一族という方々がいらっしゃいまして、(先祖は)将軍のいろいろな指示に従って、様々な諜報活動をやったりとか、私自身調べたことがないのでよくわかりません」

■「忍者は今もいる」外国人客はGWどこに

専門家も、その詳細はわからないという「武蔵一族」は、現在、どんな活動をしているのでしょうか?都内の雑居ビルにある道場を訪ねました。
(ディレクター)「ここですね…武蔵一族」
「武蔵一族」19代目頭首、柴田朱雀さん。朱雀さんによると、武蔵一族は代々、徳川幕府に仕えていたと言いますが、明治時代に入ると…
(武蔵一族19代目頭首柴田朱雀さん)「二君には仕えたくないということで、明治政府には仕えなかったんですね。そこでどうやって生業を立てていくかというと、やはり一つは、忍者のやっていた刺客を送るとか…」
道場には朱雀さんの父親が作ったという道具の数々が…
(柴田朱雀さん)「指輪になっているんですけども、角手と呼ばれていまして、指をここに入れるんじゃなくてですね、手の中に爪が入るようにして、触ったら“仕事”が済むという形になっています。結婚式のときにちょうどいいですね」
そんな武蔵一族も、現在は外国人向けに体験プログラムを提供しています。この日、忍者体験に訪れたのは、カザフスタンの団体客12人。90分のプログラムでは、手裏剣など、わかりやすいものだけではなく…背後からの攻撃を、気配で察知する「虚空(こくう)」や…
「忍び歩きというものがあります」
下に何があるかわからない、暗闇の中で歩くことを想定した「忍び歩き」など、リアルな忍者の技術を学べます。今回のプログラムは、1人1万6500円。コロナ前に比べると3割ほど予約は増えているそうです。

■GW高速道路上りの渋滞ピーク

5日、Uターンラッシュのピークを迎えた今年のゴールデンウィーク。東北道上りでは午後4時時点で最大22キロの渋滞になるなど、各地で混雑しました。

5月5日『サンデーステーション』より

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