なかなか発生しない“台風1号” 歴代7位の遅さ 警報級大雨のおそれも[2024/05/25 18:18]

 フィリピンを進む熱帯低気圧は徐々に発達して、25日夜にも台風に変わる見込みです。

■なかなか発生しない“台風1号”

 埼玉県春日部市にある“ひんやりスポット”のツアーが人気です。

 地底50メートルを流れる世界最大級の首都圏外郭放水路の施設の一つ「防災地下神殿」です。高さ18メートル、奥行き177メートルもある巨大な空間に大きな柱が立ち並ぶ光景は圧巻です。

ツアー参加者
「結構、涼しかったですね、冷えていて」
「ひんやりしてるよね」

 およそ67万トンを貯水できることから、大雨による洪水を防ぐ役割を担っている地下神殿。実際に活用もされています。去年6月に台風2号で川の水があふれ出た時には、一時的にその水を防災地下神殿にため、その後、量を調整しながら放水しました。

ツアー参加者
「こんなに大きなスケール、壮大なスケールのものが地下にあって、それが造られて人が守られているんだと思うと本当に感動しました」

 これから始まる本格的な台風シーズン。23日に発生した熱帯低気圧は徐々に発達して、25日夜にも台風に変わる予想です。さらに、28日以降は暴風域を伴って沖縄の南へと進む見込みで、台風周辺の湿った空気が梅雨前線を刺激するため、台風が近付く前から列島の広い範囲で警報級の大雨となる恐れがあります。

 歴代7位の遅さで発生する見込みの台風1号。しかし、過去、発生が遅かった年でも発生数自体は平年とほとんど変わらないため、今後、短期間で一気に台風が発生する恐れもあるということです。

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