列島に迫る「台風1号」線状降水帯にも警戒…フィリピンでは既に甚大被害[2024/05/27 19:06]

 発達しながら列島に迫る台風1号。27日夜から線状降水帯が発生する恐れもあり、28日にかけて警報級の大雨に警戒が必要です。

■迫る台風1号… 線状降水帯も警戒

 台風から離れた地域でも雨は強まってきました。気象庁は警戒を呼び掛けています。

福岡管区気象台
「九州の南部を中心に27日夜遅くから28日昼前にかけて断続的に非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、広い範囲で大雨となる恐れがあります」

 気象庁は宮崎県と鹿児島県に線状降水帯の予測情報を発表しました。27日夜から28日の日中にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。

 その雨の原因となっているのは台風1号です。26日に発生した台風1号は強い勢力となり、フィリピンの東を進んでいます。沖縄県から関東にかけての広い範囲で29日にかけて大雨の恐れがあります。

■フィリピンで“甚大被害”倒木も

 この台風1号はすでにフィリピンで甚大な被害をもたらしています。

 27日朝に撮影された映像では、横殴りという表現を超えるほどの強烈な雨と風。木々は根元から揺さぶられ、風の強さで雨は一瞬にして画面を左右に駆け抜けていきます。

 都市部では道路が一面、水浸しに。木々や屋根も被害を受け、その影響の大きさが分かります。

 街では混乱も…。木が倒れ、白い車の後部は押し潰され、その重さで前輪が浮いてしまっています。現地の自治体によりますと、幸いけが人はいませんでした。

 フィリピンに多大な影響を及ぼしている台風1号。心配されるのは、その勢力がさらに発達しているという点です。

 気象庁は27日朝、最大風速35メートルを伴う「強い」勢力へと発達したことを発表。自転車並みのスピードで今後、沖縄県に接近していく見込みです。

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