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気象庁の有識者検討会は今年の夏の記録的な高温は「明らかに異常気象」との見解を示しました。
気象庁の「異常気象分析検討会」は6月から8月の日本の平均気温について平年より2.36℃高く、統計を開始した1898年以降で最も高かった2024年と2023年の1.76℃を大幅に上回り、歴代1位の高温になったと明らかにしました。
亜熱帯ジェット気流が北寄りを蛇行したことでチベット高気圧や太平洋高気圧の張り出しが強まったことなど、複合的な要因が重なったためとしています。
歴代1位のタイ記録だった2024年と2023年を大幅に上回った理由として、今年は梅雨明けが記録的に早かったため6月から高温状態が続いていることを挙げました。
また、検討会は地球温暖化の影響を分析したところ、地球温暖化がないと仮定した場合には今年の記録的な高温は「起こらなかった」とする結果も明らかにしました。
そのうえで、検討会の中村尚会長は今年の夏の高温について「明らかに異常気象」との見解を示し、「我々が経験していないことが起こりつつあり、対応をしっかり考えないといけない」と述べました。
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