社会

グッド!モーニング

2025年9月6日 11:16

宮城県知事選挙に参政党が候補者検討 村井知事と水道事業で“因縁”

広告
1

 来月行われる宮城県知事選挙で、参政党の神谷宗幣代表が、候補者を擁立する方向で検討を進めています。県の水道事業を巡って神谷代表と衝突していた村井嘉浩知事も6選を目指して出馬予定です。

■村井知事と水道事業で“因縁” 神谷代表「選挙で白黒つける」

村井知事
「まだまだやれる、頑張れるという思いがあって出馬を決意したということでございます」

 3日、宮城県知事選挙への立候補を正式に表明した村井知事。歴代最長の6選を目指すと表明した2日後…。

神谷代表 Xから 5日投稿
「選挙で白黒つけましょう!」

 参政党の神谷代表も県知事選に向けて、候補者を擁立する考えがあることを明らかにしました。

 神谷代表と村井知事の因縁は2カ月前までさかのぼります。

神谷代表(7月13日)
「国がやらないから、宮城県みたいに民営化しちゃうわけですよ。おかしい宮城県は。水道はめちゃくちゃ大事なわけですよ、なんでそれを外資に売るんですか、任せるんですか。頭おかしいんですかって話ですよ」

 神谷代表は、宮城県が水道事業を「外資に売った」と主張。

村井知事(7月16日)
「非常に憤っています。選挙中だから何を言ってもいいと、しかも、宮城県の大切な命の水を海外の企業に売り渡すなんてことはあるわけがない」

 対する宮城県は、外資系企業の意思決定を国内企業が握っていて、県が所有権を保持していると強調しました。

村井知事(7月18日)
「所有権は宮城にあるんです。宮城が持っているんです。水道料金も宮城が議会の議決を得て決めるんです。神谷さんがおっしゃったように民営化をしたわけでもありません」
「売っていませんから、あくまでも所有は県ですから。間違っているんですよ表現が、間違っている、明らかに間違っている」

神谷代表(7月18日)
「やはり調べたら、管理運営している会社の株は51%海外に持たれていたので、水道事業って運営が大事なわけですから、水道料金も上がっていますので、そこに県民の怒りがあるわけですよ。私は宮城県民の声も受けていますから、謝罪ではなくて言葉足らずだと思えば修正すればいいけど、一方的に謝って訂正しろというのは違うのではないですかと投げ返しています」

 県が参政党に謝罪と訂正を求める抗議文を送ると、神谷代表は「謝罪の必要はない」と拒否。さらに県が公開討論を神谷代表に申し込むと、参政党の事務局から「応じかねる」と返答がありました。

村井知事(先月6日)
「おかしいよ、宮城県はという言葉。街頭でお話しになりましたけれども、その言葉そっくりそのままですね、おかしいよ参政党はと、おかしいよ神谷さんということを申し上げたい。逃げないで正々堂々と公開の場に出てきていただきたい」

■平行線をたどる2人 外国人との共生を巡っては?

 水道事業を巡って平行線をたどる2人。外国人との共生を巡っては…。

村井知事(3日)
「日本人が海外で生活してみたらいい。海外でそういうふうに(差別的な)対応を受けたら自分はどうか考えてみたらいい」

 こうした村井知事の考えに対し、「日本人ファースト」を掲げる参政党・神谷代表は対抗馬を擁立する方針を明らかにしました。

神谷代表 Xから 5日投稿
「生活インフラを外資に任せたり、移民受け入れを進めようとしたら、首長は続けられないという事例をつくるという目的もあります。来週には応援する方を発表できると思います」

 宮城県知事選挙は来月9日に告示されます。

 現在、知事選には他にも2人が立候補を表明していて、自民党の前参院議員、和田政宗氏が来週にも出馬の判断をします。

(「グッド!モーニング」2025年9月6日放送分より)

広告