社会

2025年9月16日 12:29

フジ元社員 起訴内容認める “オンカジ”懲役1年を求刑

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 オンラインカジノで常習的に賭博をしていた罪に問われているフジテレビの元社員の男が、初公判で起訴内容を認めました。

 フジテレビのバラエティ制作部企画担当部長だった鈴木善貴被告(44)は、去年9月から今年5月にかけて日本から海外のオンラインカジノのサイトにアクセスし、常習的に賭博をした罪に問われています。

 今月16日に東京地裁で開かれた初公判で、鈴木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で「賭けた総額は5億9700万円と推定される」「社内調査に『もうやっていない』と答えた後も賭け続けた」と指摘しました。

 被告人質問で鈴木被告は「当時は知り合いもやっていて、生配信している人もいたので、違法性に気づかなかった」「2000〜3000万円負けている。クレジットカードの限度額すべてを入れて、負けたところから借金が始まった。はじめは消費者金融、次は街金。そして、知人、家族と合計2000万円くらい借りた」と話しました。

 やめようと思わなかったのかと問われると、鈴木被告は「負けた瞬間はそう思ったが、その後、勝てば一気に返せると思ってしまった」と述べました。

 その後、検察側は論告で「ギャンブルへの執着は根深いものがある」などとして、懲役1年を求刑しました。

 弁護側は、鈴木被告が保釈後にギャンブル依存症の根本的な治療を受けているとして、再犯の恐れはないとしつつ、「愚かな行為を猛省している。オンカジ、ギャンブルを一切しないと誓っている」として執行猶予付きの判決を求めました。

 裁判の最後に鈴木被告は「個人の身勝手な行為で迷惑をかけました。本当に申し訳ないです。今後は猛省して生まれ変わった気持ちで生きていきたいです」と述べました。

 判決は25日に言い渡される予定です。

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