社会

グッド!モーニング

2025年9月17日 12:21

配達員のオートロック解除 「置き配」促進へ政府検討 「防犯は大前提」国交大臣

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 国土交通省は配達物を手渡しせず、玄関先などに置く「置き配」を進めるため、配達員がマンションのオートロックを一時的に解除できる仕組み作りを支援する方針を明らかにしました。

■「防犯は大前提」国交大臣

エアフォルク 運送事業本部
吉田優也さん
「今は8割がた『置き配』になってきた」
「(Q.置き配ってどう思いますか?)我々からしたら、すごい助かりますよ」

 置き配が進むなか、配達員を悩ませるマンションなどのオートロック。政府が検討を始めたのが、配達員によるオートロックの開錠です。

中野洋昌国交大臣
「すでにオートロックでも置き配ができる民間サービスを利用している方が多数いる。セキュリティーを確保、向上しつつ検討している」

 現在、マンションによって異なるオートロックの開錠方法。宅配業者がオートロックの開錠を許される場合も、配達員が暗証番号を入力したり、ワンタイムパスワードを使ったりと、マンションや業者ごとに方法が違い、重い負担となっています。

 国交省は宅配業者とマンションが配送データなどを共通化することで、配達員がオートロックを開錠しやすくできるシステムの開発費用を補助する考えを表明。早ければ来年度に導入したい考えです。

 しかし、そうなると気になるのがセキュリティー面です。

マンション管理士 小堀將三さん
「(開錠システムは)いろいろ開発されているが、(マンションの)管理組合にとっては見知らぬ人が入ってくるのはやっぱり怖い。(システム導入の)提案を管理会社がされたが、防犯的なところは管理組合は不安が拭えないため、今回は先延ばしした」

 セキュリティー面での心配を軽くできるのが宅配ボックスの導入ですが、その場合、設置費用が重くのしかかります。

小堀さん
「50部屋のマンションで(宅配ボックス)10個くらい。(設置費用は)300万円前後。床にボルトを固定しなきゃいけない。単に置くだけではないから、工事費用もかかる」

 便利な配達員によるオートロックの開錠システム。国交省は防犯を前提としたうえで、検討を進めたい考えです。

中野国交大臣
「この仕組みはマンション管理組合の合意がなければ導入されることはない。防犯やセキュリティーは大前提である」

(「グッド!モーニング」2025年9月17日放送分より)

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