テレビ朝日では「未来をここから」プロジェクトの一環でSDGs企画をお伝えします。22日は「人や国の不平等をなくそう」です。11月に日本で初めて開催される聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」に向けて新たな技術が導入されます。
デフリンピック卓球日本代表の亀澤理穂選手は、先天性の難聴です。プレー中は補聴器を外さなければいけないため、ボールがラケットに当たる音などが聞こえません。
亀澤理穂選手
「音が無い代わりに目と体のリズムを使ってプレーをするので、その分、反応が遅れてしまうことがあります」
選手は補聴器を付けた練習も取り入れることで、タイミングのずれを調整します。
今回のデフリンピックでは、様々な新技術が導入される予定です。その一つが、ソフトバンクが開発を進める「Sure Talk」です。
音声認識や手話をAIが読み取り文字化して、手話ができない人との会話ができるようになります。
デフリンピックへの出場が5回目の亀澤選手。新たな技術によって障害への理解がさらに進むことを期待しています。
亀澤理穂選手
「(Q.コミュニケーションで社会の変化は感じる?)すごく変わったと思います。(私たちを見て)『何を使っているの』みたいな見られ方をされることが多かった。今は『手話使っている人なんだ』で終わるくらい」
「今はアプリや音声認識などたくさんのツールを使うことが増えたので、すごく効果が出ているかと思う」
小学1年の娘を育てる亀澤選手は、練習と子育てとの両立について「覚悟がなければできない」「娘にメダルをかけるという新しい目標もできたので頑張れている」と力強い手話で話していました。
2025年9月22日 12:48
聴覚障害の理解に新たな技術 日本で初「デフリンピック」
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