食欲の秋に、秋ならではの絶景も。秋分の日の23日、各地から「秋の便り」が届いています。
■芋煮&朝どれサケで食欲を満たす
今が旬の里芋やネギ、こんにゃくなど地元の食材を大きな鍋でグツグツと煮込む山形の郷土料理・芋煮。鍋から上がる湯気が秋空に消えていきます。23日は日中でも涼しく、ホクホクの里芋が恋しくなる、絶好の芋煮日和になりました。大人から子どもまで、芋煮を前にすればみんな笑顔になります。
参加者
「皆さん上手な人が作ってくれたので私は食べる係。おいしいです」
「ソウルフードなので」
シメはうどんを投入。味付けすれば…「芋煮カレーうどん」が完成します。まさに食欲の秋ですね。
参加者
「最後はカレーうどんでしめたい」
「芋がとろけているところがおいしい、(芋煮のうまみが)全部混ざって食べきれる」
北海道でも秋の味覚にさそわれて…多くの人が集まっています。「厚田ふるさとあきあじ祭り」の開催です。
祭りの主役は、朝どれのサケ。北海道では産卵前の脂がのりきったサケは「あきあじ」と呼ばれています。秋を代表する味覚を…。
「何本でもいいですから!早い者勝ちですから!」
“お祭り価格”で買えちゃうということで大盛況。通常1キロ2000円の雌の秋サケが、23日は1800円です。
漁師
「せっかく安くしたので、1本でも2本でも3本でも買っていってもらえるように」
新鮮なブリも人気です。少しでも大きな魚を欲しがる子ども。しかし…。
母親
「これにしよこっち」
希望が叶わず不満そうですが…。
納得してお持ち帰り。会場内では大きなサケを手にした人があちこちに。
雌を3匹購入した人
「(Q.何本買ったんですか?)3本買っちゃった、メスばっかり3本。イクラが欲しくて」
「(Q.きょうの値段はどうですか?)安いです」
雌を2匹購入した人
「安く買えるとありがたい、お祭りも楽しいので良かった」
しかし、鮮度を保とうと持参したクーラーボックスに入れようとしても…。
雌を2匹購入した人
「入らないです…」
■“秘密にしたい”ヒガンバナ名所
食欲だけではありません。秋は“息をのむ絶景”も生み出します。
秋空の下に広がる真っ赤なじゅうたん。愛知県半田市では300万本のヒガンバナがこれから見頃を迎えようとしています。
この土地出身の作家、新見南吉の代表作「ごんぎつね」にちなんで、23日から「ごんの秋まつり」も始まりました。
地元ボランティア
「今年もなんとか。お彼岸から10月初旬にかけて満開になるのがベストだが、毎年遅れ気味になっている」
猛暑の影響で、例年より開花が遅れているといいます。まだ緑の部分もこれから赤く染まるということで、秋の深まりに期待が高まります。
一方で、福島には地元の人が愛してやまないヒガンバナの名所がありました。
福島県郡山市の秋の稲穂が揺れる田園風景の中に見えてきたのは…。
小高い丘の上に咲いたヒガンバナ。岩の上にも群生し、秋空に向かって凜(りん)と伸びています。その姿が地域に秋の訪れを告げていました。
10年以上通う人
「もう十数年来ている。ここは隠れた名所で一番立派」
20年以上通う人
「23日を目安に(来ている)、雨が降っても。あまり人がいなくて閑静なところで気持ちが落ち着く。今年も秋が来たのかなと」
■“日本一早い紅葉”すでに見頃
「日本一早い紅葉」と呼ばれる北海道・大雪山系。つかの間、赤・オレンジ・黄色・緑の4色がそろう季節を迎えました。
19日は、ところどころの紅葉でしたが…数日で斜面の木々はさらに色付き、秋の気配はより色濃くなりました。秋晴れの青い空とのコラボレーションも、人々を出迎えます。
札幌からの観光客
「最高ですね、こんないい日に」
「今年一番の日に来られて最高」
「赤岳」ガイド
「(今が)黄色とオレンジ色が混じるピーク。4、5色のグラデーションで見えるのは今がいい感じ。あと3、4日(楽しめる)」
■これから旬!リンゴの出来は?
「食欲の秋」を彩る、秋の味覚も旬を迎えています。
これから冬にかけて旬を迎える、たわわに実ったリンゴ。猛暑や少雨を乗り越えて、岩手では無事収穫を迎えました。
朝島観光りんご園 藤原拓也さん
「今年は7月の雨が少なかったので小さめだが、その分味がすごく濃くて、いつもよりも甘いリンゴになっている」
行楽日和となった関東。千葉の牧場は多くの人でにぎわいます。
参加者
「おいもほりをします」
今年は、品種を暑さに強いシルクスイートに変え、蜜たっぷりのきめ細かい食感を味わえます。
そして栗拾いも、今年はほどよく雨が降ったため数量が多く、3年ぶりに再開しました。
成田ゆめ牧場 園芸担当 原さん
「暑かったわりには何とかいい具合に育ってきている。秋めいてきているので、こういう時こそ来場して楽しんでもらいたい」
“秋の便り”各地から 芋煮&朝どれサケで食欲を満たす 秘密にしたいヒガンバナ名所
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