東京都心では今季一番の涼しい一日となるなど、すっかり秋の足跡が聞こえています。行楽日和となった関東では、秋の味覚も旬を迎えています。
■“日本一早い紅葉”すでに見頃
大阪からの観光客
「ここが大好き。この景色は二十何年通って初めて」
山々の間を漂う雲海。行楽日和に恵まれた「秋分の日」。行楽客は「クマよけの鈴」を鳴らし、さらなる絶景を目指します。
“日本一早い紅葉”と呼ばれる北海道・大雪山系。つかの間、赤・オレンジ・黄色・緑の4色がそろう季節を迎えました。
19日は、ところどころの紅葉でしたが…数日で斜面の木々はさらに色付き、秋の気配はより色濃くなりました。秋晴れの青い空とのコラボレーションも、人々を出迎えます。
札幌からの観光客
「最高ですね、こんないい日に」
「今年一番の日に来られて最高」
さらに登ると、大雪山系を望むスポットに着きます。
札幌からの観光客
「めちゃくちゃきれい。北海道の紅葉は色がまだらだから楽しめる」
「赤岳」ガイド
「(今が)黄色とオレンジ色が混じるピーク。4、5色のグラデーションで見えるのは今がいい感じ。あと3、4日(楽しめる)」
長野から来たグループの最高齢は81歳です。登山口から片道3時間ほどの山頂を目指します。
長野からの観光客
「長野の紅葉も素晴らしいが、北海道は格別。広大さが」
「(Q.健康の秘訣は?)山を歩くこと」
「ひざもなんともない」
観光客を出迎えるのは紅葉だけではありません。
「赤岳」ガイド
「ここはナキウサギが見られる。氷河期からの生き残りと言われている」
滅多に出会えないナキウサギ。
札幌からの観光客
「目当てはナキウサギ」
幸運にも、しっかりシャッターに収めることができたそうです。紅葉は今、ベストシーズンを迎え、見頃はあと数日です。
■主役は「300万本のコスモス」
関東にも秋の足音が近付いてきました。23日の東京都心は最高気温26.2℃と、今季1番の涼しい一日に…長袖姿で歩く人も目立ち始めています。
千葉県香取市では“コスモスまつり”の真っ最中。およそ300万本のコスモスが見頃を迎えています。
花見客(60代)
「こんなに広範囲にわたって咲いていると思わなかったのでびっくり」
案内してくれたのは、コスモスを育てる飯田さんら地元で活動する人たち。
与田浦コスモスまつり 飯田秀司理事長
「ちょうど今が一番の見頃」
見どころの一つは、コスモスの種類の多さだといいます。よく見ると、花びらの色や形も様々。実に22種類のコスモスが咲いています。
例えば、こんな珍しい花びらも…。
与田浦コスモスまつり 飯田秀司理事長
「他の花と比べると丸まっている。これが珍しい」
「(Q.名前はなんて言う?)シーシェル」
シーシェル「海の貝殻」という意味で、花びらが巻貝のように1枚1枚丸まっているのが特徴のコスモスです。
与田浦コスモスまつり 飯田秀司理事長
「風に向かって、こうやって花を見る」
コスモス鑑賞のコツは、風を読むこと。
風上にカメラを向ければ、コスモスの表情を捉えることができるといいます。
そして、一番の撮影ポイントが…ケースの上に立ち、カメラを構える男性。
東京からの観光客
「(Q.どちらから?)東京から」
「(Q.この1枚を撮るために?)そうです」
インタビュー中も、ぶれない構えで狙うのは…秋風そよぐコスモス畑の静寂のなか、およそ30分に1度駆け抜けるJR鹿島線です。コスモスと列車が1度に拝める絶景…。
東京からの観光客
「一面のコスモスが『秋来たよ』って感じで気持ちいいです」
コスモスは去年、暑さの影響で発芽が遅れたことを受け、今年は種まきを前倒し。今年も猛暑のなか次々生える雑草との格闘が続きましたが、「秋分の日」に見頃を合わせることができたそうです。
与田浦コスモスまつり 飯田秀司理事長
「よく咲いてくれました。花は終わっても違うつぼみが咲いてくるので長く見られると思う」
■サンマ豊漁で“驚きの値段”
“食欲の秋”を彩る、秋の味覚も旬を迎えています。
来園者
「今年初めてブドウ食べたけど甘くておいしい」
福島市では、ブドウやナシが実り…サンマも脂がノリノリです。
今年は、例年になく豊漁となったサンマ。新宿にある居酒屋では、数量限定で「サンマの塩焼き」をお値段なんと…100円で提供します。
大衆酒場 きたぎん新宿 店員
「サンマの塩焼きです」
客(50代)
「すごいですね、これ100円ですか?」
店員
「100円でやっています」
数だけではなく、味も「奇跡のさんま」と呼ばれるゆえんです。
客(50代)
「おいしい。脂がのっている、身も厚い。夏の暑さも和らいで食欲の秋だなと感じる」
客(20代)
「味が濃くて脂ものっている、食べ応えもある。これからの秋がすごく楽しみになってきた」
このチャンスは9月末まで。なくなり次第終了ということです。
大衆酒場 きたぎん新宿 天野龍宏さん
「今年の夏は暑かったけど、秋のものを食べて心も体も元気になってほしい」
行楽日和“日本一早い紅葉”すでに見頃 サンマ豊漁 秋の味覚を1皿100円で!
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