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見渡す限り広がる雲の海。その上に浮かぶのは兵庫県・朝来市にある竹田城跡です。秋の訪れを告げる雲海は、前日との寒暖差が10℃以上、高い湿度などの複数の気象条件を満たさないと姿を現さないといいます。年間でも30日ほどしか見ることができない「天空の城」の絶景をお楽しみください。
■「天空の城」雲海彩る“18分前の奇跡”
夜が明けると…目の前には“白い海”が広がります。9月、雲海がはっきりと現れたのはわずか4日。
(大阪からの観光客)
娘「雲とお空」
母「雲とお空やな」
母「見て、めっちゃ動いてんで雲」
世界に知れ渡るきっかけになった1枚の写真があります。この写真を撮った吉田利栄さん(93)
(雲海を撮り続けて60年吉田利栄さん(93))「一見同じようでも、中身は刻々と変わっていくんです。」
年間250日以上、60年もの間、欠かすことなく山を登り続けています。雲海を知り尽くす吉田さんが最高の瞬間と語る“18分”があります。
(雲海を撮り続けて60年吉田利栄さん(93))「一番きれいになるのは(日の出の)18分前、一番赤く輝く時間。お日様が出てきたらもう終わり。」
この場所に足を運び続ける理由―
(雲海を撮り続けて60年吉田利栄さん(93))「登山家がそこに山があるからと一緒です。もう最後にすごい写真を撮っていたなと言われるようなものを1枚残したい。」
10月5日『有働Times』より
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