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兵庫県宝塚市で2020年、家族ら4人をボウガンで殺傷したとして殺人罪などに問われた男の裁判員裁判で、検察は15日、死刑を求刑しました。
無職の野津英滉被告(28)は2020年6月、自宅で祖母、弟、母親の3人をボウガンで撃って殺害し、伯母も同様の手段で重傷を負わせた罪に問われています。
検察はこれまでの裁判で、鑑定留置の結果などから、被告には「完全責任能力」があると主張していて、15日の裁判では結果の重大性、計画性の高さなどを踏まえ、「自閉スペクトラムの影響は大きく関係はしていない」として死刑を求めました。
一方、弁護側はこれまで、被告は事件当時は「心神耗弱(こうじゃく)」の状態だったと説明しました。
午後には弁護側の弁論が予定されており、野津被告の最終陳述の後に結審します。
判決は31日の予定です。
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