2人死亡の老人ホームに埼玉県が立ち入り調査　入館の暗証番号は相当期間変更されず

　埼玉県鶴ケ島市の老人ホームで入所者の女性が元施設職員の男に殺害された事件で、県が施設の管理状況などを確認するために立ち入り調査を行いました。

　15日、鶴ケ島市の老人ホームで元施設職員の木村斗哉容疑者（22）が入所者の小林登志子さん（89）を殺害したとして逮捕されました。

　同じ施設では上井アキ子さん（89）も死亡しています。

　警察によりますと、木村容疑者は「4桁の暗証番号を入力して出入り口の鍵を開けて入った」という趣旨の話をしていて、木村容疑者が退職した去年7月から暗証番号は変わっていなかったということです。

　今月31日午後、県は施設の管理状況などを調べるために立ち入り調査を行いました。

　県は暗証番号が相当期間、変更されていなかったことを確認していて、防犯上の問題があったと指摘しています。