社会

ABEMA NEWS

2025年11月7日 23:59

「日航機墜落事故」父親を亡くした消防団員の男性が講演

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 9日から始まる「秋の火災予防運動」を前に東京消防庁が開いた防災の集いで、40年前の「日航機墜落事故」で父親を亡くした消防団員の男性が講演し、「事故の再発防止のために発信していきたい」と話しました。

山本昌由さん
「大変、優しい父親でした。出張の度に私たち子どもたちのために、いつもお土産を買ってくれて。事故の当日もお土産を買ってくれて、焼けたお菓子が、かばんにこびり付いているのを覚えております。あのかばんは私は一生忘れることはありません」

 山本さんは5歳だった40年前の8月12日、日本航空機の墜落事故で父親を亡くしました。

 毎年、家族で登る慰霊登山で、月日が経つごとに遺族の高齢化や事故を知らない若い世代が増えていることを肌で感じ、事故を風化させないための取り組みを始めました。

山本昌由さん
「私は父を失った悲しい事故で日航機墜落事故の再発防止を願っておよそ40年間、慰霊登山や事故の教訓を伝える活動を続けてきました。これは父を含めて520名の犠牲を無駄にしたくないという思いがございます。そして、テクノロジーの進化でインターネット等を活用することで遠隔の慰霊登山もできるようになり、個人でも動画を作成、発信できるようになりました」

 山本さんは2012年にグーグルと一緒に墜落現場の「御巣鷹の尾根」に向かう登山道のストリートビューを作成しました。

 現在は生成AIを活用して事故の教訓や身近な防災を呼び掛けるアニメーション作りに取り組んでいます。

 山本さんは事故だけでなく防災についても再発防止を考えていきたいと話しました。

山本昌由さん
「(日航機墜落)事故に限定せず、バスの置き去り事故とか悲しい事故の再発防止のために色々と動画を発信していきたいなと考えています」

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