社会

2025年11月8日 12:20

南海トラフ巨大地震など想定 神奈川・藤沢市で津波避難訓練

広告
1

 南海トラフ巨大地震などで津波による被害が想定されている神奈川県藤沢市で、避難訓練が行われました。

 訓練では大津波警報が出た想定で、海岸近くにいる人に警戒を呼び掛ける「津波フラッグ」を出して高台などに避難しました。

 藤沢市では、巨大地震によって最大11.5メートルの津波が想定されていて、今年7月には海岸から400メートルほど離れた住宅街におよそ1000人が滞在できる津波避難タワーが新たに設置されました。

 多目的トイレや災害備蓄品が置かれていて、設置された4日後に発生したロシアのカムチャツカ半島付近での地震による津波ではおよそ160人が避難しました。

訓練に参加した人
「海の近くに住んでいるので、万が一の時に迷わずに来られるようにと思って参加しました」
「ここ来てみたらこれだけ上がるのも大変だし、うちに津波が来たら本当に逃げるところはないですもんね」

藤沢市役所職員
「津波に対する意識啓発というところで毎年取り組んでいる。地域の方からのお声をくみ上げながら改善が必要なところがあれば対処していく」

 市内には津波に耐えられる高台が少ないことから、津波避難タワーの他に民間のマンションなどおよそ150カ所が津波避難の場所として指定されていて、市は素早く逃げるよう呼び掛けています。

広告