■出たのは“本物の警察官”
ニセ警察官
「私、富山県警本部刑事部捜査2課、木村雄太といいます。私の警察手帳を確認して下さい」
本物警察官
「はい…あ」
富山県警の木村と名乗る男は相手が本物の警察官とも知らず、ビデオ通話で自分の警察手帳を提示。そこでいきなり、ほころびが露呈します。
ニセ警察官
「顔写真や名前など確認できますか?」
本物警察官
「け…警部さんですか?」
ニセ警察官
「私、警部補となります。刑事部捜査2課…」
本物警察官
「警部補さん?」
ニセ警察官
「ええ」
本物警察官
「手帳、警部ってなってますよね?違います?」
ニセ警察官
「ええ、間違いありません」
本物警察官
「警部補さんで警部って手帳には書いてあるんですか?」
ニセ警察官
「ええ、ですので警部は警部補と同じです」
警部は警部補と同じではありませんが、本物警察官はだまされたふりを続けます。
本物警察官
「あ、警部って警部補と同じなんですね?」
ニセ警察官
「ええ」
本物警察官
「分かりました。間違いないと思います」
そしてとうとう、本当のことが明らかに…。
ニセ警察官
「●●さんのほうでも身分証の提示をお願いします」
本物警察官
「何を見せればいいですかね。私が何してるか分かればいいですか?仕事、何してるかとか」
ニセ警察官
「名刺の方でも構いません」
本物警察官
「警察手帳とかですか?」
ニセ警察官
「…ん?」
明らかに動揺するニセ警察官。
本物警察官
「あなた、警察じゃないですよね?」
ニセ警察官
「あなた、どなたですか?」
本物警察官
「あなたは私に質問してるから分かってると思いますよ」
ニセ警察官
「私、先ほど警察手帳提示しましたが」
本物警察官
「あれ、ニセ物でしょ?」
ニセ警察官
「あなたなぜニセ物だと分かるんですか?疑うのであれば富山県警までお越し下さい」
本物警察官
「富山県警に行けばいいですね?」
ニセ警察官
「ええ、おっしゃる通りです」
本物警察官
「富山県警の警電番号(専用線)を教えて下さい」
ニセ警察官
「もう一度よろしいですか?」
本物警察官
「富山県警の警電番号を教えて下さいって言ってるんです」
ニセ警察官
「あなた何者ですか?」
本物警察官
「ここまで言えば分かるでしょ」
ニセ警察官
「警察ですね?」
本物警察官
「はい」
警察はこの音声を公開し、被害防止を呼び掛けています。
“ニセ警察官”詐欺電話したら… 出たのは“本物の警察官”
広告
1
広告