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先月末までに都内で起きた特殊詐欺による被害額が236億円に上り、過去最悪だった去年をすでに83億円ほど超えたことが分かりました。警察官をかたる手口が最も多いということです。
警視庁によりますと、今年に入ってから10月末までに都内で発生した特殊詐欺は3624件でした。
被害額は約236億8000万円で、過去最悪だった去年1年間の総額153億円余りをすでに83億円ほど超えています。
手口として最も多いのは警察官をかたる詐欺で、全体の半数近くを占めています。
「あなたは事件の容疑者になっている」などと嘘を言い、銀行の口座を調査するように装って金を振り込ませるということです。
この手口による被害者の9割以上は60代以下でした。
他にもSNSを通じて投資を呼びかける手口も増えていて、去年の同じ時期と比べて件数は約1.8倍に上っています。
警視庁は「警察官がSNSのメッセージやビデオ通話で連絡を取ることはない」として、連絡を受けた場合は最寄りの警察署に相談するように呼び掛けています。
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