愛子さまが“街全体が世界遺産”に指定されているラオスの古都・ルアンパバーンを視察されました。日本が支援する小児病院も訪問されています。
■愛子さま ラオス語で乾杯の音頭
午後2時半すぎから始まった昼食会には、チキンサワースープやもち米、メコン川海苔揚げなど、ラオス伝統の料理が並びます。
愛子さまは20日はピンク色の民族衣装を身に着けられ、お言葉を述べられました。
愛子さま
「サバイディー(こんにちは)。この度、日本とラオスの外交関係樹立70周年という節目の年に初めてラオスを訪問し、本日、この国の古き王都であり、その豊かな歴史や素晴らしい景観に魅了されて世界中から人々が訪れる、ここルアンパバーンを訪問できましたことを心からうれしく思います。そしてブンルアム県党書記閣下を始め、県民の皆様に温かくお迎えいただき、このような心温まる午餐(ごさん)会を催していただいたことに深く感謝申し上げます。私の父は2012年にラオスを訪問した際、メコン川沿いに発展したルアンパバーンの長い歴史の中で形作られてきた伝統や文化、そして人々の優しさに心を動かされたと聞いております。私も父を始め、皇室の方々の歩みを受け継ぎ、日本とラオスの懸け橋の一端を担うことができれば幸いに存じます。また、悠久のメコン川のように脈々と続いてきたこの友好の絆を私たち若い世代も将来にわたって実り豊かに育んでいくことができるよう切に願っています。私にとって初めての国際親善のための外国訪問となったこの度の滞在は、きっと特別な思い出として私の心に深く刻まれることと思います。終わりに今回の訪問が日本・ラオス両国の親善関係の増進に寄与することを願い、私のあいさつとさせていただきます。コー・コープ・チャイ・ラーイ、ニョック・チョーク(どうもありがとうございました、乾杯いたしましょう)」
ラオス語で、乾杯の音頭を取られました。
■“街全体が世界遺産”視察
ラオス訪問ももう終盤です。朝は鉄道で移動されました。
中国ラオス鉄道に乗り込み2時間かけてラオス北部の古都・ルアンパバーンに移動しました。
愛子さまは青いスーツ、そして手には白い糸が…。
これは18日に行われた、旅の安全を祈る伝統儀式の際、手首に巻かれたもの。3日間ほどつけ続けるのが慣例とのことです。
愛子さま
「今回の滞在中、父も訪れたルアンパバーンを訪問できることも楽しみにしております」
愛子さまが楽しみにされていたルアンパバーン。
ルアンパバーンでは、日程がびっしり詰まっています。
最初の訪問は、宮殿として使われていた国立博物館。愛子さまは、青のスーツから民族衣装に着替えられていました。
先日の衣装は落ち着いた色味でしたが、20日はピンク色で華やかです。2着ともラオスから贈られたものです。
続いて、ラオス国内随一の美しさと言われるシェントーン寺院です。
愛子さまは履物を脱いで本堂に入られると、その美しさに。
愛子さま
「大変立派な仏像で心が洗われるようです」
ラオスの歴史に触れられた愛子さまは、こう感想を述べられています。
愛子さま
「先ほど国立博物館とシェントーン寺院を訪れ、王都に受け継がれた祈りや伝統技術の輝きに深い感銘を受けました。午後には、ルアンパバーンが誇る景勝地であるクワンシーの滝を間近で見られることも楽しみにしております。また、午餐会の後には日本のNPOにより設立・運営され、地域の小児医療の拠点となっているラオ・フレンズ小児病院にも伺う予定にしています。日本とラオスの人々の協力のもとで運営されている病院が、この地域の皆様の健康な暮らしに役立っていることを知り、大変うれしく思います」
その小児病院には、午後4時半ごろに到着されました。
出迎えに来た子どもたちから贈り物をされると、うれしそうに笑顔を見せられました。ゾウのぬいぐるみでしょうか。
NPO日本法人代表 赤尾和美看護師(62)
「ラオス人って日本人が好きな人が多くて、そこのプリンセスって言ったら、すぐさま皆調べて、この人ですか?みたいな感じですごく楽しみにしています」
ここでは子どもたちに、医療を無償で提供しているといいます。
赤尾和美看護師
「どうしたの?泣かないで。ごはんたべたの?まだ食べてないね。あんまり医療にかからない人が多いというか、医療が遠い存在。日本のように歩いて5分、10分であるわけではない」
愛子さまは病院で、泣いている赤ちゃんとその母親に優しく声を掛けられていました。
通訳
「大丈夫ですか、痛くないですか」
入院患者
「お会いできてうれしいです『早く治りますように』とおっしゃられました」
愛子さま“世界遺産の街”と日本が支援する小児病院を視察
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