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ユネスコの「世界の記憶」の登録候補に、世阿弥が記した能楽の指南書である『風姿花伝』が推薦されることが決まりました。
ユネスコ=国連教育科学文化機関の「世界の記憶」は、歴史的に重要な記録物を保全し公開することを目的として始まった事業で、2年に1度審査が行われ、これまでに日本関連では10件が登録されています。
今回新たに推薦される『風姿花伝』は、役者でもあった劇作家の世阿弥が15世紀前半に書いた世界最古の演劇論と言われています。
言語化が困難な身体芸の魅力を花に例えて文章化していて、多くの演出家に注目されるなど国内外で広く評価されています。
また、前回は登録見送りとなった、原爆が投下された後の広島で撮影された1500枚以上の写真や映像も登録候補になっています。
この2件の登録の可否は、2027年春のユネスコ執行委員会で決まる予定です。
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