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労働者団体の連合は、来年の春闘で全体として3年連続、5%以上の賃上げを求める方針を決定しました。パートなど非正規職員も7%と初めて数値目標を示しました。
芳野友子会長
「3年連続で5%以上の賃上げを目指し、中小組合は6%、有期・短時間契約等労働者は7%、5・6・7と賃上げ水準を並べて相乗的に訴えます」
連合は、28日の中央委員会で来年の春闘の方針を決定しました。
全体としては基本給を引き上げる「ベースアップ」と、定期昇給分を合わせて3年連続となる5%以上の賃上げを要求する方針です。
中小企業の労働組合は企業の規模による賃金格差を是正するとして6%以上としています。
また、パートや契約社員などの組合員については「7%」と、連合として初めて数値目標を掲げました。
厚労省によりますと、物価の影響を考慮した実質賃金は9カ月連続でマイナスとなっていて、賃金の伸びが物価の上昇に追い付いていない状況が続いています。
連合は「2年連続で5%台の賃上げが実現したものの、生活が向上したと実感している人は少数にとどまっている」としたうえで、日本の実質賃金の1%上昇を目指すとしています。
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