ヨーロッパ航空機大手のエアバスが一部の航空機に不具合の可能性があると明らかにしました。航空機への対応のため全日空でも欠航が相次ぎ、1万人を超える乗客に影響が出ました。
■およそ1万3200人に影響
羽田空港は29日朝から大混乱でした。全日空によりますと、使用しているエアバス社の運航停止要請を受け、国内線合わせて95便が欠航。影響を受けた人数は、およそ1万3200人に上っているということです。
徳島に行く予定だった人
「『もしかしたら、きょうダメかもしれない』というけれども、はっきりしたことはまだ分かりません。息子と3人の旅行です」
佐賀に行く予定だった人
「福岡空港までの便に切り替えた。佐賀までは電車で行く。きょうの予定はだいぶ変わって、どうしようかなって感じ」
■“太陽フレア”の影響か
エアバス社は主力のA320系統の航空機について、「強い太陽放射が飛行制御に不可欠なデータを破損させる恐れがある」と発表。フランスメディアによりますと、対象となる機体は世界中におよそ6000機あるといいます。
エアバス社の機体に何が起きているのでしょうか。
航空評論家 小林宏之氏
「太陽放射の中には、一般的には太陽フレアというが、地上のコンピューターに影響を与える色々な磁場、こういったものがコンピューターに影響を与える。飛行機に一番影響を与えるのは電磁波になる」
今回、太陽フレアの影響が発覚したのは先月30日、アメリカの格安航空会社の機体が操縦士の操作なしに突然、機首を下げて急降下した事案の調査だといいます。
今年は太陽フレアの「当たり年」と言われていて、今月11日に発生した大規模な太陽フレアでは、世界中でオーロラが観測されています。
小林宏之氏
「最近は非常に高度なプログラムが使用してますので、逆に高度なプログラムを使えば使うほど、影響も受けやすくなると言えるのでは…」
エアバス社によりますと、対象となっている6000機のうち5000機はソフトウェアの交換だけのため、作業は数時間で完了するとしています。しかし、残りの1000機はハードウェアの交換が必要なため、作業が数週間かかるということです。
全日空は対象のエアバス機を34機保有。ソフトウェアのアップデート作業に1機あたり4時間程度かかるとしていますが、必要な整備作業は30日朝までにほぼ完了する見込みだといいます。
エアバス機に不具合 1万人超に影響 “太陽フレア”の影響か
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