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年末の埼玉県「秩父夜祭」は、歴史的価値からユネスコ無形文化遺産にも登録されています。その文化を引き継ぐために人生をかける太鼓のたたき手がいました。
師走の寒さをものともせず、街全体に渦巻く熱気。
ユネスコ無形文化遺産にも登録される「秩父夜祭」。
その見どころの1つが、街を駆け巡る豪華絢爛(けんらん)な山車です。
山車から鳴り響く、小気味いい太鼓の音。文化を受け継ぐために人生をかける人がいます。
普段は秩父市の林業や森づくりに関わっている阿部圭佑さん。太鼓の音を通じて、地元の活性化も目指しています。
「山車の心臓の鼓動のように聞こえてくるのがかっこよくて」
祭りを1週間後に控え、行われた太鼓の練習会。
「小さい時からお祭りに連れて行ってもらっていた。自分が生まれ育った町会には山車がなかった」
それでも夢を諦めきれず、7年前には、山車がある地区に引っ越してきました。
腕を磨き続け、大役を任されるようになりました。背景には次世代への想いがあります。
「神社を出る際に1番最初に太鼓を鳴らす役割を指名された。魂を込めてたたきたい」
「(次世代のために)かっこよく祭りができるように」
その音を次の世代に引き継ぐために、これからもたたき続きます。
「お祭りのために生きているので、これからもずっと携わっていきたい」
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