社会

2025年12月17日 14:10

蚊対策製品の特許権侵害認めず 「金鳥」側の訴え退ける 「アース製薬」との裁判で

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 蚊の対策製品を巡り、特許権を侵害されたとして「金鳥」ブランドで知られる会社が「アース製薬」に製品の販売などの差し止めを求めた裁判で、東京地裁は訴えを退けました。

 金鳥ブランドで知られる「大日本除虫菊」は自社が発見した蚊の習性に基づいて開発・販売した製品の特許権をアース製薬が販売したスプレータイプの製品が侵害しているとして製造や販売の差し止めなどを求め、裁判を起こしていました。

 これまでの裁判でアース製薬側は、特許権の侵害にはあたらないとして争う姿勢を示していました。

 17日に開かれた裁判で東京地裁は「大日本除虫菊」側の特許申請の明細書について「特許請求の範囲の記載が不明確である」と指摘しました。

 そのうえで、「本件発明に係る特許は特許無効審判により、無効にされるべきものと認められる」として、大日本除虫菊側の訴えを退ける判決を言い渡しました。

 判決について大日本除虫菊は「地方裁判所での判決は当社の請求が棄却されるという残念な判決でしたけれども、当社の請求は容認されるべきと考えているため、準備が整い次第、知的財産高等裁判所に控訴します」とコメントしました。

 一方、アース製薬は「当社の正当性が認められ、かつ公正な判断がなされたものであると受け止めております」としています。

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