運送会社と元営業所長男性らを不起訴処分　東京地検

　国の許可を得ずに有償で荷物と一緒に取引先の作業員を運んだとして逮捕された運送会社の営業所長の男性らについて、東京地検は不起訴処分としました。

　「軽急便」の元東京営業所長の男性（33）ら2人は去年3月から2カ月間、国の許可を得ずに依頼主2社の作業員を荷物と一緒に運んだ疑いで警視庁に逮捕されました。

　男性ら2人や委託先のドライバー、法人としての軽急便などについて、東京地検は今月23日付で不起訴処分にしました。

　起訴猶予だということです。

　東京地検は男性らについて「これまで摘発がなかった違反形態であることから違法性の認識が希薄であった。警察の捜査があった後、貨物とともに顧客の従業員と同乗させる運送行為を速やかにやめたことなどを総合的に考慮した」としています。

　不起訴について軽急便は「弊社の認識、主張及び捜査後の対応により今般の判断に至ったものと思料致します。長期にわたり、お取引先様をはじめ関係者の皆様には多大なるご心配をお掛けしましたことを心より深くおわび申し上げます」とコメントしています。