“ルフィ”などと名乗るグループの幹部・藤田聖也被告(41)の裁判で東京地裁は16日午後、無期懲役の判決を言い渡しました。
日本を震撼させた、広域強盗事件から3年。「ルフィ」などと名乗るグループの指示役に、司法の判断が下されました。
上下黒のスーツに緑のネクタイ姿で入廷した被告は、判決を聞いたその時…。
■“犯罪の手助け”か“実行役と同じ罪”か
16日に判決が言い渡されたのは、いわゆる「ルフィグループ」の幹部の一人、藤田被告です。
2022年から2023年にかけて発生した7件の強盗事件などに関与したとして、強盗致死や窃盗の罪などに問われている藤田被告。
当時、フィリピンの収容所から渡邉被告、今村被告とともに、日本にいる実行役に強盗を指示していたとされています。
裁判の主な争点は、藤田被告の犯行が犯罪の手助け=幇助(ほうじょ)になるのか、それとも実行役らと同じ罪に問えるのかという点でした。
藤田被告、事件への関与は認めつつも…。
藤田聖也被告
「暴行の指示はしていません」
起訴内容の一部を否認。
「組織の方針はボス(渡邉被告)に委ねられている。だから強盗をやらないと言ったら(収容所に)閉じ込められてじわじわ殺されるか、塀を乗り越えて外に逃げるしか選択肢はないと思う」
弁護側は、藤田被告は渡邉被告らに強制されて強盗に関わり、役割も限定的だったなどとして「幇助犯にとどまる」と主張しました。
■検察側「共同正犯」を主張
一方で…。
藤田被告が関与したとされる7件のうちの一つ、東京・狛江市の住宅で90歳の女性がバールで殴られるなどして死亡した強盗致死事件。
この事件に実行役として関わり、無期懲役の刑が確定している永田陸人受刑者が証人として出廷すると…。
永田陸人受刑者(24)
「藤田被告と電話で雑談しながらやった。犯行中は通話中で、すべてを把握していたはず」
そのうえで…。
「事件の後(藤田被告に)『次は殺さないで下さいね』と言われた」
検察側は「幇助ではなく共同正犯が成立する」と主張。
検察側
「すべての事件で計画の段階から関与し、司令塔として重要な役割を果たした」
無期懲役を求刑しました。
■「無期懲役刑をもって臨むほかない」
16日午後に迎えた判決。裁判所は、検察側の主張を認めました。
裁判長
「被告人に対しては、無期懲役刑をもって臨むほかない」
藤田被告が果たした役割について、裁判所は…。
裁判長
「被告人は実行役を鼓舞したりほめたりしながら関係性を構築し、冷静な判断のもとで指示を出し、互いに面識のない実行役を束ねて一体として動かして犯罪を実現させており、このような役回りは能力や性格からして誰でもできるものではなく、被告人ならではの役回りといえる」
永田受刑者の証言については…。
「(永田受刑者は)すでに自身の刑が確定して、嘘をつく動機も見当たらないことも踏まえると、その供述は信用できる」
また、弁護側の「渡邉被告らに強制され犯行に及んだ」との主張には…。
「両者の間には一定の上下関係があったものと認められるものの、お互い信頼し、利用し合う関係にあったといえる。強制されたのではなく自らの意思で渡邉と行動をともにすることを選択し、その結果として侵入強盗事件に関与するに至っている」
共同正犯の成立を認めた東京地裁。
緊張のためか、藤田被告は顔や耳を紅潮させた状態で、判決を聞いていました。
“ルフィグループ”指示役に判決 検察の求刑通り「無期懲役」
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