社会

グッド!モーニング

2026年3月28日 12:00

猟銃許可取り消されたハンターが最高裁で逆転勝訴 裁判長「処分は酷」

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 猟銃所持の許可を取り消されたのは不当として、北海道の猟友会の男性が起こした裁判で、最高裁は男性の逆転勝訴の判決を言い渡しました。

■裁判業「処分は酷で活動を委縮」

北海道猟友会 砂川支部 池上治男支部長(77)
「ハンター目線で、ごく常識的な判断。全国のハンターにとっても、裁判長が理解を示していただいた。これ以上ないような判決だと思います」

 ハンターに寄り添った判決。それは最高裁の裁判官5人全員一致の結論でした。

林道晴裁判長
「発射行為は市の出動要請をきっかけに行われたもので、周辺住民の生命や身体の保護に資する重要な意義のある活動といえる。不適切な点は見当たらない」

 逆転勝訴が確定したのは、北海道砂川市のベテランハンター・池上治男さんです。

 池上さんは2018年、1発の銃弾が原因で、ライフルを取り上げられました。

 当時、猟友会の支部長を務めていた池上さんは、市の要請で出動。警察官や市の職員が周囲にいる中で、18メートルの距離に迫ってきた体長80センチのヒグマを1発で仕留め、駆除に成功しました。

 ところが翌年、道側は建物に弾丸が当たる危険性があったとして銃を所持する許可を取り消したのです。池上さんは2020年、この処分の取り消しを求めて提訴しました。

池上支部長
「危険なクマがいて、それを駆除してくれと懇願されて現場に赴いて。行って勝手に撃ったわけじゃない」(2024年)

 池上さんは1審で勝訴しましたが、2審ではクマを貫通した弾丸が近くにいた別のハンターの銃に当たっていたことをとらえ、逆転敗訴。

 「このままでは駆除を引き受けるハンターがいなくなる」との思いから、司法への訴えをあきらめませんでした。そして迎えた27日、最高裁は2審の判決を覆しました。

林裁判長
「住民が強く要望していることを理由に駆除を依頼され、警察官らが住民の避難誘導をした中で発砲したもので、処分は酷であるだけでなく、自治体の任命を受けた民間人のハンターの活動を委縮させる」

池上支部長
「地域の人たちのヒグマやクマの被害に遭わないようにするために、皆さんのために非常に良い判決だったというふうに私は評価するから、200点満点ということ」

■新たな対策ロードマップを取りまとめ

 政府は27日、冬眠明けのクマによる被害の増加が懸念されるとして、新たな対策ロードマップを取りまとめました。地域ごとに、個体数の管理を強化するため、2030年度までの目標数としてクマの「捕獲数」を地域別に設定。

 また、必要な「自治体職員数」も現在のおよそ3倍にあたる2500人を目安に拡充するとしました。

(2026年3月28日放送分より)

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