関東でゲリラ雷雨が発生している一方、愛知県では21日、5%の節水が始まりました。渇水が深刻な状態となっています。
■節水開始も 深刻化する渇水
愛知県の「宇連ダム」では、流域で雨の少ない状態が続いたことで、貯水率が13.3%まで低下しています。渇水の影響で、21日から「節水」が呼び掛けられます。
浄水場で、水道の排水圧力を調整します。水道用水、工業用水、農業用水で、それぞれ5%の節水が始まりました。
豊橋市上下水道局浄水課 松井宏文課長補佐
「前回の節水が終了したのが4月末。それから4カ月ももたずに新たな節水に入ることに。我々としても期間が短いという気はしている。貴重な水ということで、例えば洗車を控える、風呂の水を洗濯に使う、庭にまく、少しでも水を大切に使ってほしい。今後まとまった雨が降る予報が出ていないので、状況がまた悪化していく恐れもある」
農業用水の節水で新米の収穫量が減ることをコメ農家は懸念しています。
コメ農家 日恵野佑哉さん
「これから花が咲いてコメの実が太っていく時期。夏で温度も高いからしっかり水をあげて吸わせる。光合成することで良いコメができる。そこで(水が)出ないと収穫量ががくっと下がってしまうので、とても心配」
「ダムの深刻な渇水」は各地で…。21日、国土交通省の富山河川国道事務所が会見を開きました。
富山河川国道事務所 中谷洋明所長
「貯水が実際動かせる水は底をつく、富山県側に放流できる容量が底をついている。急速に回復するということは簡単には見通せない」
■“沈んだ村”出現 深刻化する渇水
国交省が「底をついている」と訴えるのは、岐阜県の御母衣ダムです。21日、番組の取材班がダムに向かうと、川底の大部分があらわになっていました。
御母衣ダムは、岐阜県と富山県を流れる庄川の最上流部にあります。
満水時の水位は760メートル。利用できる水深は65メートルです。ダム湖に水がたっぷりたまっている時の画像と比べてみると、21日は極端に水位が下がっているのが分かります。
ダムの最低水位は695メートルですが、21日の水位は午後1時の時点で696.35メートルです。最低水位まで残り1メートルほどしかありません。
21日、ドローンを飛ばして上空から撮影すると、水が底をついている現状がより見えてきました。
川があった場所でしょうか。ドローンを近付けていくと橋のような構造物があるのが分かります。石垣が積まれているのも確認できます。
ダムを建設する時に使っていたのでしょうか。レールのようなものが延々と続いています。さらに、建物が建っていたとみられる基礎とみられる部分も現れていました。
御母衣ダムは1960年に完成。日本で初めてとなる大規模ロックフィルダムで、建設当時は「東洋のピラミッド」とうたわれていました。
ダム建設前に撮影された写真には、山あいに集落や田んぼが広がっています。写真の集落があった辺りが今はダムの水が干上がり、底が見えています。
60年以上の時を経て、沈んだ村の姿があらわになっています。ダム湖の底には集落の痕跡とみられる景色が広がります。
かつての道路でしょうか。真っすぐに道のような跡が続いています。
節水開始も 深刻化する渇水“沈んだ村”出現
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