データを不正に改ざんしていた中部電力が、原発の再稼働の審査申請を取り下げる方向で最終調整を進めています。さらに、その子会社では電気料金を本来より高く請求していました。その額12億円に上ります。
■中電“原発審査申請”の取り下げか
中部電力は、再稼働を目指す浜岡原発3号機と4号機の審査の申請を取り下げる方向で最終調整していることが関係者からの取材で分かりました。
その発端は、今年の年明け…。
原子力規制委員会 山中伸介委員長
「とんでもない暴挙であり安全規制に対する挑戦」
浜岡原発の再稼働に必要となる原子力規制委員会による審査で、中部電力は安全上重要な地震の想定に関するデータを改ざんしたうえで、規制委員会に虚偽の説明をしていたことが1月、明らかとなりました。
原子力規制委員会 山岡耕春委員
「これは研究不正に例えると『捏造(ねつぞう)』または『改ざん』にあたるもの。非常に事は重大であり、誠に遺憾」
原子力規制委員会 杉山智之委員
「本当に心底がっかりしている。こういう不正行為があるとすべて台無しにする」
委員らが怒りを露わにするほどの問題を受け、規制委員会は浜岡原発の審査を中断し、この件で中部電力の林社長が電気事業連合会会長を辞任しました。
中部電力 林欣吾社長
「申し訳ございませんでした」
今回の原発再稼働審査の申請取り下げへの動きは、不正発覚の一つの帰結なのでしょうか。
中部電力はホームページで見解を述べました。
中部電力ホームページから
「当社が浜岡原子力発電所3号機・4号機の審査の申請を取り下げる旨の報道がなされましたが、当社が公表したものではなく、現時点で決定している事実はございません」
■“12億円”過大請求が判明
中部電力幹部が頭を下げたのは先月にも…。
中部電力 大塚温久原子力部長
「心より深くおわび申し上げます」
今度は浜岡原発1号機、2号機の廃炉作業で工事費用を不適切に請求し、資金を管理する団体から8億円の支払いを受けていました。
そして10日、新たに分かったのは電気料金の過大徴収でした。
中部電力ミライズ 八木貴央執行役員
「多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」
中部電力の子会社「中部電力ミライズ」は、電気料金の原価の算定に誤りがあり、おととし4月以降、およそ500万件の契約で過大請求をしていました。
一般家庭の平均モデルでは1カ月あたり10円多い徴収ですが、総額は12億円にも上ります。
計算のミスはおととし時点で気づいていたようですが、対処は何もしていませんでした。
八木貴央執行役員
「重大な誤りであると役職者は認識できず、是正に向けた対応を取ることができませんでした」
「(Q.数値の差額が少なかったので重大な誤りであると認識できなかったのか)本来であれば(額の)大小にかかわらず、重大な影響と考えるべきでした」
度重なる不祥事に管轄省の大臣が苦言を呈します。
赤沢経産大臣
「中部電力はデータ不正など不適切な事案が続出。そんななかで新たな事案が明らかになったのは極めて遺憾、遺憾の極み」
不祥事が相次ぐ中部電力。14日に社長が記者会見を行います。
中電“原発審査申請”の取り下げか 子会社の“12億円”過大請求も判明
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