1時間のうち44分も閉まったままの“開かずの踏切”がなくなります。うれしいはずなのに困る人もいるといいます。その理由は。
■“開かずの踏切”廃止で住民は
横浜市にある「開かずの踏切」。両側から電車が通過した後も…。
この開かずの踏切は来月7日に廃止されます。
ところが、踏切の廃止に地元からは困惑の声が…。
自転車を利用する人(40代)
「なくなったらなくなったで困る」
生麦駅前通り商友会 加藤二紀会長
「皆、困っている。困っている」
なぜ、開かずの踏切がなくなると困るのでしょうか…。
現場は横浜市鶴見区の京急線「生麦」駅のすぐ近く。JRの線路をまたぐ「生見尾踏切」です。
踏切内には合わせて6本の線路があり、京浜東北線や湘南新宿ラインなどが走っています。
踏切は2つ続いていて、1時間で通過するのは合わせて最大79本。
そのため、ピーク時に踏切が閉まっている時間は1時間のうち44分にも及びます。
2つの踏切を渡り切るまでは30メートル以上あります。
ひっきりなしに遮断機が閉まるため、間に取り残されることもしばしば。
なかには危険な横断をする人も…。
横浜市によりますと、踏切上の歩行者や自動車などの影響で列車が止まるケースは年間90件発生。4日に1件のペースです。
また、列車との接触事故は市内のJRの踏切で最多となる7件。そのうち5件で死者が出ています。
踏切の隣には京急線の「生麦駅」に直結する歩道橋が設置されています。
ところが、自転車を利用する人などは来月から踏切が廃止されることで反対側へ渡れなくなります。
自転車を利用する人(40代)
「今すごく困っている。すごく考えている。どこ通ろう」
自転車などでう回するルートは主に2通りです。
東側に400メートルほど離れた場所にはスロープ付きの橋があり、西側に800メートルほどには別の踏切があります。
ただ、廃止される踏切のすぐ近くには商店街があり、店主からは「客離れ」を懸念する声が…。
生麦駅前通り商友会 加藤二紀会長
「だって商店街でも困る。ここで遮断されたら、こっち(商店街に)来る人いないでしょう。(歩道橋の)50段の階段を下りてこいって言っても年配者は下りられない。だから(今は)踏切を渡っている」
横浜市の計画では踏切を廃止する代わりに、新たにスロープがある橋を整備します。
ただ、完成予定は2033年度で7年後です。
近くで飲食店を営む人
「踏切を閉めるという行政の判断には非常に憤りを感じている。新しい橋ができると言っても7年後なので、7年間この地域がほぼ止まってしまうのは非常に心配」
横浜市は踏切廃止の理由について…。
横浜市
「死亡事故が立て続けに発生していることを重く受け止め、抜本的な安全対策として踏切を廃止して橋を整備する必要があります。地域の皆様の懸念については、ともに解消に向けて取り組んで参ります」
なぜ?“開かずの踏切”廃止で困る住民も
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