東京都の一部で24日、水道水から異臭が発生しました。毎日使う水からの突然の異臭、いったい原因は何だったのでしょうか?社会部・島田直樹記者に話を聞きます。
■14年前にも、同じ地域で発生
今回、港区と墨田区で異臭が発生しました。2つの地域は浄水場や配水エリアは違いましたが、大きな共通点がありました。この共通点が「異臭を引き起こしたのではないか」というのが東京都水道局の見解です。
その共通点は「水道管の行き止まり」です。
水道管が各家庭を通った先に、川や海を通すため、2つの地域には「水管橋」が設置されていました。
さらに共通していたのが、水管橋から先は配水エリアが変わるため、バルブが閉められていたということです。
そうなると、水管橋の中にたまった水はどこかの家庭に配水されたりするわけでもなく、戻っていくわけでもないため、この場所にずっと停滞していたということになります。長時間停滞することによって、異臭が発生した可能性が高いということです。
水が腐ったかどうかは、原因は分かっていないですが、この臭いが逆流し、近くの家庭で異臭が発生したのではないかというのが、今考えられているということです。
東京都水道局の担当者も「正直、偶然としか言いようがない」と首をかしげていました。
14年前の2010年に、墨田区の同じ地域でこのような異臭騒ぎがありました。この時も原因はこの水管橋だったそうです。その後、水を捨てて対処して臭いはなくなったものの、定期的に水を替えていなかったので、もしかしたら14年間この場所に水がたまっていたかもしれません。
今回もそうですが、「臭いを感じた場合には、使用を止めて東京都の水道局に連絡してほしい」ということでした。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月25日放送)






