■今季最強寒波で日本海側は冬の嵐に
今週半ばから日本列島に猛威を振るっている今季最強寒波がきょう10日(金)ピークを迎えています。特に近年、メディアで「線状降雪帯」と呼ばれ、平野部にも大雪をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が流れ込んだ東北南部〜山陰などの日本海側で積雪が急増し、高速道路の通行止めや新幹線の遅れ、運転見合わせなど各地で影響が出ました。
名古屋や京都、福岡でも今季初めての積雪となりましたが、石川県の能登地方でもこの冬一番の積雪となっていて、復旧作業に支障が出そうです。
午後は山沿いを中心にさらに積雪が増える予想で、なだれや落雪、除雪で集められた雪山からの歩行者の飛び出しなど注意が必要です。
金山(福島) 100cm
白川(岐阜) 86cm
中頓別(北海道) 78cm
津川(新潟) 77cm
小国(山形) 74cm
八幡(広島) 67cm
珠洲(石川) 14cm
輪島(石川) 9cm
60cm 中国、近畿、北陸、東北
50cm 東海、関東甲信
40cm 北海道
15cm 四国
10cm 九州北部
また、けさは全国のおよそ9割にあたる800地点以上で冬日となり、広く今季最低気温を観測しました。日中も真冬並みの寒さとなるところが多く、夜も再び冷え込むため、スリップ事故などにもじゅうぶんに注意してください。
■3連休 寒波は収束も東京で雪の可能性
この寒波はきょう10日(金)までがピークとなります。あす11日(土)も厳しい寒さが続くものの、雪や風は小康状態となる見通しです。ただ、積雪が急増したため、「成人式」や「二十歳の集い」までに除雪が追い付かない可能性があります。
また、関東では12日(日)の午後から南岸低気圧が通過するため、天気が大きく崩れる可能性があります。この時期の南岸低気圧といえば、東京都心など関東の平野部に雪をもたらす低気圧として有名です。
いまのところ平野部では冷たい雨や雪混じりの雨となるところが多く、雪が降ったとしてもほとんど積もらない見通しですが、式典に出席予定の方は天気予報をこまめに確認し、念のために少し早めの行動を心がけて、人生で一度の晴れの日を楽しんでください。