社会

2025年1月28日 12:04

この冬の天気の特徴 その影響とは…? 2月はどうなる また冬将軍が迫る

2025年1月28日 12:04

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■この冬の天気の特徴は?

気象の世界では12月から2月の3カ月間を冬と定義しています。この冬、皆さんは寒いと感じていますか?それとも寒くないという印象ですか?
実はこの冬の天気の傾向が、様々な影響をもたらしています。そして2月の天気の傾向はどうなるのでしょうか?

■この冬は西日本が寒い

気温変化グラフ 12月は全国的に寒く 1月は西日本や沖縄・奄美で寒く
気温変化グラフ 12月は全国的に寒く 1月は西日本や沖縄・奄美で寒く

こちらは11月から直近まで、気温が平年と比べて高いか低いかを表したものです。このグラフを見ると、12月は全国的に厳しい寒さであったことが分かります。11月が暖かっただけにその落差で、より寒く感じた方もいるかもしれません。この冬は冬らしくスタートしました。

1月になると東日本や北日本は平年並みか少し高めに気温が推移しましたが、西日本や沖縄・奄美は1月も平年より寒い状況でした。今季は西日本や南西諸島にお住まいの方が特に厳しい寒さと感じているかもしれません。

ワードクラウド テレビ朝日ウェザーセンターでこの冬、多く出てきたワード
ワードクラウド テレビ朝日ウェザーセンターでこの冬、多く出てきたワード

※こちらはテレビ朝日ウェザーセンターの気象予報士が日々まとめている気象資料の中で、この冬、多く出てきたワードを羅列したものです。頻度が高いワードが大きく表示されるようになっています。

■今年の特徴はこんなところに影響

・流氷が遅れている 

1月下旬は北海道から流氷が見える時期です。それが今年はまだ見えていません。流氷は北海道の北のサハリン周辺のオホーツク海で成長し、北風にのって北海道まで運ばれます。平年だと既に北海道からその姿を確認できても良いころなのですが、今年は一向にその気配がありません。

この冬の特徴が影響しています。グラフでも見たように、この冬は西ほど寒気の影響を受けやすい状況でした。サハリン付近はというと、平年より暖かい状況で、流氷がなかなか成長できず、流氷面積は平年に比べてかなり小さくなっています。

さらに1月は、冬型の気圧配置が長続きしなかったため、北風にのって流氷が北海道まで近づいてこない状況です。今年はかなり遅くなると見られます。

■東京都で統計史上もっとも早い花粉飛散開始

1月8日、東京都で1985年以降、もっとも早く花粉が飛び始めたことが確認されました。例年だと関東は2月ごろから飛び始めますが、今季は12月が寒く、1月は気温が高い傾向になり、休眠打破がきいて早くも飛散開始となったのかもしれません。今年は早めの対策が急務です。

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■2月はどうなる?

■2月はどうなる?

1月20日は二十四節気の「大寒」でした。今が一年で最も寒い時期ですが、今年は寒さが緩んだため「もう春が近づいているの?」と思った方もいるかもしれません。

ただ、冬将軍がまたやってきていて、きょう(火)は西日本に寒気が流れ込んでいます。日本海側中心に月末にかけて大雪となりそうです。また2月3日「立春」のころにも強烈な寒気が流れ込んできそうです。

気象庁の長期予報では2月もこれまでの傾向通り、西日本や沖縄・奄美で寒気の影響を受けやすい予想で、東日本や北日本は平年より気温が高い傾向になると予想しています。西日本や南西諸島にお住まいの方にとって例年より厳しい冬となりそうです。3月は全国的に暖かい傾向になると予想されていますが、春の訪れはまだ先になりそうです。

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