埼玉・八潮市の道路陥没事故。29日午後、クレーン車を使った救助活動が再開し、現在も続いています。
■クレーン車での救助再開
夕方になり、取り残された男性の救助作業が再び動き出しました。
穴の中では滝のように水が流れています。その水の対策でしょうか、ホースのようなものが穴の中に入れられています。
埼玉県東部、八潮市の交差点で道路が陥没したのは28日午前9時50分ごろ。トラック1台が転落し、乗っていた男性運転手が巻き込まれました。
「がんばって」
その救助作業は難航を極めています。
上空から見る限り、トラックは前方から落下し、運転席側が土砂に埋まっている状況です。
28日午前中時点では運転手と会話ができていたため、その後、周囲の土砂がさらに崩れたと考えられます。
ワイヤを使いトラックを引き上げようとしますが、途中でワイヤが切れるか外れるかしてしまいました。
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■2カ所“陥没”■2カ所“陥没”
動きがあったのは、陥没が発生してからおよそ15時間後です。
29日午前1時すぎにトラックの荷台部分が取り外され、ワイヤでつり上げられました。
ただその途中で大きい音がして店の看板が倒れていき、電柱も折れています。
「退避!退避!退避!」
一体、何が起きたのか。上空から見ると、もともとの陥没とは別に、新たな陥没が発生したのです。
トラックが落ちた最初の陥没が起きたのは横断歩道の前。新たな陥没は、その横にある飲食店の駐車場と歩道で発生し、店の看板や電柱が落下したのです。
警察によると、最初の陥没は長さ10メートル、幅5メートルほど。新たな陥没は長さ、幅ともに10メートルほどです。
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■下水道の使用自粛■下水道の使用自粛
埼玉県では、もともとの陥没の原因は、地中の下水道管が破損し、地下の土砂がその下水道管に流れ込んだことだとみています。
「関連する住民や企業の皆様には引き続き下水道の使用自粛、特に洗濯やお風呂の使用をお控えいただくよう改めてお願い申し上げたい」
下水道の使用自粛。その範囲は、八潮市のみならず近隣の市や町にも及びます。
住民も協力をしています。
「ここが洗面所とトイレなんですけど。洗濯もしていないし、風呂もきのう入らなかった」
また八潮市は、さらなる陥没が起きた場合、ガス漏れが発生する可能性もあるとして、現場の交差点から半径200メートルの範囲の住民に対して避難を呼びかけています。
午後3時、上空から現場を撮影した映像です。午前8時前の映像と比べると、新たにできた陥没が横断歩道側に向かって広がっていることが分かります。
穴の中は崩れやすくなっているとみられ、消防ではドローンを投入し、内部の様子を探っています。
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■広がる陥没 中はどうなっている?■広がる陥没 中はどうなっている?
地盤工学の専門家に聞きました。
「約5メートルの直径の下水管が破損したとなると、5メートルの直径の下水管の体積分の土が入ってきてしまったので、大きな陥没になってしまった。この土自体が軟らかくて、水を大量に含んでいるような土。容易に流動する。(現場は)そもそもが湿地帯。非常に軟らかい地盤が堆積している」
稲積教授は、新たな陥没はトラックの荷台を引き上げたことで発生したと指摘します。
「少しの力のバランスが崩れただけでも容易に土は穴のほうに動き出そうとする。2つめの穴は、さらに影響領域が広がったことになる。周りの地盤、広い範囲で陥没がまた生じる可能性は否めない。非常に難しい、困難な作業が行われている」











