社会

2025年2月20日 10:00

【時系列まとめ】事故からまもなく1カ月 捜索は難航 住民への避難要請を解除 埼玉・八潮市の道路陥没

2025年2月20日 10:00

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埼玉県八潮市で、道路が陥没してトラックが転落した事故。5日にはトラックの運転席部分らしきものが発見されましたが、運転手の安否は分かっていません。陥没箇所から約30メートルの場所で見つかったキャビンの中には、人がいる可能性があることも分かっています。いったい、何が起きているのか。発生からのできごとをまとめています。

■1月28日午前9時50分「道路が陥没してダンプカーのようなものが落ちている」110番通報
■28日昼頃 運転手とは会話できている状態
■28日午後11時 引き上げる作業でワイヤ切れる
■29日午前1時すぎ 荷台部分を引き上げ→新たに陥没
■29日午前3時 事故現場の周辺住民に避難指示
■29日午後6時すぎ 穴にはしご下ろす 半日ぶり救助再開
■30日午前2時ごろ 2つの穴がつながる
■30日午前7時ごろ 発生から2日 救助難航 ドローン飛ばし状況確認
■31日午前 発生から72時間経過 早ければあすスロープ完成
■31日夜 スロープが60%完成
■2月1日正午ごろ 運転手がいるキャビン、目視で確認できず
■1日午後 スロープ完成、救助ようやく本格化
■1日午後5時ごろ 穴の中の水が増え足場が悪くなり作業中断
■1日午後10時ごろ スロープ強化作業 再開
■2日午前1時ごろ がれき撤去作業 再開
■2日 新たに陥没が広がる恐れ 5軒に避難要請
■2日 一時中断していた作業再開
■3日午後 新たなスロープ着工
■3日午後 4日14時〜17時の水の使用を控えるよう埼玉県が呼びかけ
■4日 発生から1週間 男性の安否不明のまま
■4日午前 救助開始まで時間かかる見込み
■4日午後 大野知事 節水要請を数日続ける可能性を示唆
■5日午前 2本目のスロープ完成の見通し
■5日夕方 転落トラックの運転席部分らしきものを発見
■6日 運転手の男性確認できず 流された可能性も
■6日午前 ドローンで下水管内の調査進める
■7日 コンクリート製の用水路 今夜にも撤去
■8日午前 コンクリート製の用水路(ボックスカルバート)撤去完了
■9日午前7時半 消防が穴の中で捜索を開始
■9日午前 穴の中の捜索を断念
■10日 下水管の中で硫化水素が発生 活動の障害に
■10日 小型カメラ使った捜索を実施
■11日 発生から2週間 新たに穴を掘り、位置関係特定へ
■11日午後 「キャビンの中に人がいる可能性」大野知事が言及
■12日正午 下水道の使用自粛要請を解除
■15日午後 「できる限りの支援を」中野国交大臣が事故現場を視察
■19日午前 周辺の地盤改良工事完了 住民への避難要請解除
■22日午後 周辺住民説明会で大野知事「復旧には長い期間」

■現場の状況

キャビンの推定位置

■2月22日午後 周辺住民120人が参加の説明会で大野知事「復旧には長期間」

説明会で大野知事は「残念ながら工事の復旧には長い期間を要する見込みであります。皆さんの更なるご協力・ご理解をお願い申し上げます」と呼びかけた。県は「硫化水素は、地上では検知していない」などと説明した。

■2月19日午前 周辺の地盤改良工事完了 住民への避難要請解除

県によると、陥没現場周辺の地盤の改良工事が完了したとして、19日午前9時に半径50メートルの住民47人に出されていた避難の呼び掛けを解除した。住民は徐々に自宅に戻ってきているという。また、22日には周辺の住民を対象にした工事に関する説明会を行うとしている。

■2月15日午後 「できる限りの支援を」国交大臣が現場を視察

中野国交大臣は午後1時ごろ、八潮市の道路陥没現場を視察し、埼玉県の大野元裕知事らから、今も行方が分かっていない74歳の男性運転手の救助活動や今後の復旧作業についての説明を受けた。その後に行われた埼玉県との意見交換で、中野大臣は県と連携してできる限りの支援を行うとともに、有識者会議を設置して、再発防止策の検討を進める考えを明らかにした。

■2月14日 埼玉県内 3カ所の下水道で腐食や破損

八潮市での道路陥没事故後、国交省は全国7都府県の下水道およそ420キロメートルを対象に緊急点検をするよう自治体などに指示した。点検の結果、埼玉県の3カ所で下水道の破損やマンホールの内壁の腐食が確認された。また、道路から1.5メートル以上の深さには下水道が原因による空洞の可能性がある場所はなかった。国交省は今月21日から開催する有識者委員会で重点的に点検をする下水道の対象や頻度などを議論していくとしている。

■2月12日正午 下水道の使用自粛要請を解除

県は下水道管を迂回させるバイパス工事を進めるとともに運転席部分に向けて穴を掘る方針で、工事に3カ月程度かかるとみられる。一方、周辺の12の市と町の約120万人に出していた下水道の使用自粛の要請を12日正午に解除。また、県は八潮市に災害救助法を適用し、避難している住民に宿泊代を支援する。

■2月11日午後 「キャビンの中に人がいる可能性」知事が言及

埼玉県の大野元裕知事は11日午後6時から始まった災害対策本部会議の冒頭で、落下したトラックについて「見つかったキャビンらしきものは所有する会社車両のものであることが確認された」「キャビンの中に人がいる可能性があると判断したと聞いている」と話した。キャビンは陥没箇所から約30メートルの場所にあり、消防が警察に協力をもらいながら判断したとしている。

■2月11日 発生から2週間 新たに穴を掘り、位置関係特定へ

発生から11日で2週間。県は10日、下水道管の上にある道路におよそ20メートル間隔で開けた2つの穴から小型カメラ入れて、内部の状況を調べる作業を始めた。今後、新たに穴を掘り、位置関係を特定する方針。下水道管内に人が入っての捜索については、内部映像の解析結果などをもとに協議するとしている。

■2月10日 小型カメラ使った捜索を実施

県は、地上から新たに2つの穴を開けて内部に小型カメラを入れたと発表した。
穴は直径20センチほどで、穴には小型カメラのほか正確な位置を特定するための装置を入れて調査をしたという。現在、映像の解析を進めていて、11日にも情報を公開したいとしている。また、県は隊員が下水道管の中に入って捜索することについても引き続き協議している。

■2月10日 下水管の中で硫化水素が発生 活動の障害に

10日午前10時ごろ
10日午前10時ごろ

消防によると、下水管の中で硫化水素が発生するなどしているという。現場では下水道に入る複数の捜索方法が検討されていて、県は穴の中の地盤の補強工事を続けている。

■2月9日午前 穴の中の捜索を断念

9日午前7時半から重機を使って穴の中での捜索が行われたが、およそ20分で終了。 消防によると、穴にはまだ捜索が必要な場所が残っているものの、内部では水が流れ続けていて、斜面が崩れやすくなっているため、穴の中での捜索は断念した。 穴に向かって流れる水を迂回させるバイパスの運用は8日の夜から始まっていて、下水道管内での捜索活動を含めた今後の方針について、改めて協議する。

■2月9日午前7時半ごろ 当初の陥没箇所で消防が捜索開始

建設業者の協力を受け消防が出来る範囲での検索活動を開始。当初の陥没箇所で運転手の男性に関する手がかりがないか探す。

■2月8日午前 「ボックスカルバート」撤去完了

埼玉県によりますと「ボックスカルバート」は、8日午前中に全て取り除かれた。今後は他に落下しそうなものがないと判断されれば、穴に流れ込む水の状況次第で、捜索を開始する。運転席部分とみられるものについてもドローンなどを使って調査を進めている。

■2月7日 午後7時ごろから「ボックスカルバート」撤去作業

救助活動の妨げになっていたコンクリート製の用水路「ボックスカルバート」の撤去作業が7日午後、始まる。撤去作業は午後7時ごろから始まり、9日まで行われる見込み。

■2月7日 コンクリート製の用水路 今夜にも撤去

地面と下水道管の間にあるコンクリート製の用水路、「ボックスカルバート」が穴に落ちる可能性があり、救助活動の障害になっていた。県は地盤改良などの工事を進めていて、今夜にも撤去作業を始める方針を示した。また、陥没現場を迂回する下水道管のバイパスもきのう完成し、穴の中の水を下流に流す計画。

救出阻む“ボックスカルバート”とは

■2月6日午後 堆積物の間から水が噴き出していること確認

県は、下水管の堆積物の間から水が噴き出していることを確認したと発表した。現場では6日も救出活動に向けた作業が続いた。埼玉県は現場付近の複数の箇所で地盤改良を行っている。5日、陥没現場から100メートルから200メートルほどの場所に運転席部分と見られるものが見つかった。運転席の奥には堆積物があり、水をせき止めているという。6日はその運転席の奥、上流側からドローンで撮影した。また、下水道管の中の水位は3分の1ほどで流れがあり、その上に運転席とみられる部分が出ているという。6日、現場ではマンホールに作業員が入っていく様子があったが、中には水が勢いよく流れていて、人が入れる状況ではないという。

“運転席”らしきもの確認も…長引く救助活動 八潮市陥没から10日目

■2月6日午前 ドローンで下水管内の調査進める

下水管の大きさは直径およそ5 メートルで、内部には水が溜まっているという。県はドローンによる下水管内部の調査を進めている。

■2月6日 運転手の男性確認できず 流された可能性も

5日午前11時ごろ、現場から100メートルから200メートルほど下流の下水道管の中で運転席部分とみられる物が見つかった。ドローンを使った調査で判明し、一部が水につかった状態で形は変形していたという。男性は別の場所に流されている可能性があり、県は引き続き捜索を続ける。

■2月5日夕方 転落トラックの運転席部分らしきものを発見

埼玉県の大野元裕知事は5日、下水道管内で運転席らしきものが見つかったと発表した。水中ドローンを使った調査で下水道管の中に転落したトラックの運転席部分らしきものが確認されたという。巻き込まれた運転手の男性については、現時点では確認できていないという。

■2月5日午前 2本目のスロープ完成の見通し

左は2月1日撮影、右は2月5日撮影。穴の東側の道路が削られ、土が見えている

穴の中に救助隊員らが入って捜索を行うため、3日から2本目のスロープづくりに取り掛かっていて、5日にも完成する見通し。完成すれば、専門家の判断次第で救助隊員らが土を手掘りするなどしての捜索が始まる。ただ、消防によると、穴の中ではコンクリート製の雨水管などの大きな障害物が不安定な状態になっているため、5日中に本格的な捜索を開始する可能性は低いという。

■2月5日 現状の水位では救助困難

穴の中で流れている下水とみられる水が救助作業の妨げになっていることから、県は4日午後、周辺住民に対して、より一層の水の使用制限を呼び掛けた。県などによると、内部の水は多少減ったとみられるが、「期待したほどの効果はなかった」という。現状の水位では本格的な救助に踏み切るのは難しい。

左は1月30日撮影、右は2月1日撮影

■2月4日午後 大野知事 節水要請を数日続ける可能性を示唆

埼玉県は穴の水位を下げるため、八潮市を含めた近隣の12の市町の住民らを対象に4日午後2時から3時間、水の使用を一層、控えるように要請。この要請について、埼玉県の大野知事は4日の会見で県民の協力について感謝したうえで、要請の続く可能性に言及した。

■2月4日午前 救助開始まで時間かかる見込み

左は1月29日撮影、右は30日撮影。二つの穴の中央の道も陥没し、巨大な一つの穴に拡大した

穴の中では現在も漏れ出した下水とみられる水が流れていて、ここ数日間はほとんど水の量が変わっていないという。救助作業のためには水位を下げることが必要不可欠なため、県は午後2時から5時までの間、周辺住民に水の使用をより一層制限するよう呼びかけている。現場付近のマンホールから下水管にある水を抜き出す作業も同時並行で行われている。穴の中の水位が下がれば、これまで確認できていなかったより深い部分まで状況を目視することができ、隊員が中に入って捜索をする足がかりとなる可能性がある。

■2月4日 発生から1週間 男性の安否不明のまま

左は1月28日の発生直後の様子、右は翌29日撮影。陥没が増え、穴が二つに

救助隊員などが中に入って作業を行うためのスロープは、穴の中の水が増えた影響で迂回(うかい)路が作られたが、3日、消防は迂回先の壁面が垂直になっていて、先に進めない状態であると明らかにした。今後は、地上から壁面を削って緩やかな斜面を付け、安全に迂回路を作ることができる環境を整えるという。

■2月3日午後 埼玉県が異例の呼びかけ

水位の変化を確かめるため、埼玉県は3日午後、水の使用を控えるよう異例の呼びかけをした。  

埼玉県 大野元裕知事
「4日午後2時から5時までの間は、可能な限り水の使用を控え、水を使用する家事、あるいは作業についてはこの時間帯以外に行っていただくよう工夫をしていただきたくお願いを申し上げます」

対象は、八潮市に加え、さいたま市緑区、さいたま市岩槻区、川口市東部、旧庄和町をのぞく春日部市、草加市、越谷市、蓮田市、幸手市、白岡市、伊奈町、宮代町、杉戸町のおよそ120万人。救出に向けた最善の環境を確保するための確認で、可能な限り水位を下げるため。水位が下がるにはどの程度の時間がかかるかを把握したうえで、水中ドローンなどを使って水位が下がった下水管の中を確認する予定。

■陥没7日目 救助難航 “復旧チーム”トップが語る 復旧までのシナリオは

埼玉で起きた陥没事故。あふれる水で救助が難航するなか、番組では実際に現場を視察した復旧を進めるチームのトップに復旧への具体的なシナリオを聞きました。

■2月3日午後 新たなスロープ着工

3日午後4時半ごろ 
3日午後4時半ごろ 右上の場所で新たな工事が始まった

先月30日以降、重機や作業隊員の手で取り残された男性を捜索するためのスロープが作られている。県の関係者によると、経路の先に水が出たことなどから、これまでとは別ルートのスロープ整備に新たに着工した。

■2月3日午前 穴の内部で流れる水 下水の可能性も

3日午前11時すぎ
3日午前11時すぎ

穴の中から土を掘り出す作業を朝から行い、土を運び出している。現在も穴の内部に行くためにスロープを作っているが、中では引き続き水が流れているという。この水について、作業にあたる人から「泥のような匂いがする」という話があったという。比較的水の温度が高いことからも、下水が漏れ出している可能性がある。

■2月2日 一時中断していた作業再開

現場では、完成したスロープの先端部分で水が湧き出し危険性が高まったとして、1日に作業が一時中断。2日に再開し、現在はスロープ先端の水が湧き出る部分を避ける迂回路を作る作業などが行われている。消防は湧き出た水の温度が比較的高いことから、下水の可能性があるとしている。本格的な捜索はスロープの迂回ルートが完成し、がれきが撤去され安全の確認ができ次第、行われる見込み。

■2月2日 陥没拡大の恐れ 5軒に避難要請

八潮市は2日、新たに穴が広がる恐れがあるとして新たに避難区域を設け、対象の5軒に対して避難を呼びかけた。

■2月2日 捜索活動は丸一日、中断

隊員が実際に穴の中に入っての捜索活動は丸一日、中断。考えられる理由として、穴の下の水が増加したこと。足場が不安定な状況になっているため、安全な作業の障害になっているという。今後、運転手が取り残されている可能性があるキャビン部分を救助隊員の手で地道に捜していく方針。

■2月2日午前1時ごろ がれき撤去作業 再開

■2月1日午後10時ごろ スロープ強化作業 再開

■2月1日 午後5時ごろから作業中断 

水の影響で危険性が高まったことから1日午後5時ごろから直接穴に関わる部分の監視センサーの設置や重機の作業はいったん中断。がれきの撤去などが進み、水の流れが見えてきたため危険性が確認できたとみられる。
2日の朝に開かれる会議で雨や雪の状況も踏まえたうえ、再開するかなど方向性を決めるという。

■2月1日午後 スロープ完成、救助ようやく本格化

埼玉県の大野知事によると、穴の内部に入るためのスロープが完成した。

■2月1日正午ごろ 運転手がいるキャビン、今も確認できず

引き続き穴の側面に緩やかなスロープを作る作業が行われている。早ければ午後5時にも完成する。安全が確認され次第、重機を入れて土砂を取り除き、運転手の捜索を開始する予定。事故が発生した直後から、運転手がいるとみられるキャビン部分は目視で確認できていない。

■1月31日夜 救助用スロープ60%完成

埼玉県によると、スロープ設置工事は夜通しで進める予定。現在の進捗率は60%くらい。障害物があって重機の作業が一時中断したようだが、再開した。これ以上崩落しないよう、地中に壁を作るイメージで薬液注入を行なっているが、崩落箇所の北側はあす中に完了する予定。

■1月31日午後 救助活動を前に準備進む

事故からまもなく80時間。クレーン車で穴の内部を確認する作業が行われた。スロープが完成してから、重機で内部の土砂を排除した後に、救助隊員らが手作業で掘り進め、運転手を探す計画。

■1月31日午前 発生から72時間経過 早ければあすスロープ完成

現場付近の道路では掘り起こしの作業が行われていて、中に埋まっているガス管などの状態を確認する点検をしている。ただ、穴の中には頻繁にアスファルトの破片が落ちてくるなど、依然、現場は危険な状態。中では水も激しく流れていて、破損した雨水管から川の水が逆流している可能性も。

■1月31日朝 発生から丸3日が経過へ スロープを作る作業が徹夜で

31日午前8時すぎ

陥没によりできた穴は幅は40メートル、深さは15メートルほどに広がり、そのうち下から8メートルほどが土砂で埋まっているという。現場では、穴の中で本格的な作業ができるように、重機を入れるためのスロープを作る作業が30日夕方から始まった。作業は夜通し行われたが、地盤を固めながら進めているため、完成までは2~3日かかる見通し。

■1月30日午前 発生から丸2日 新たな陥没で穴が拡大

救助活動は中断と再開を繰り返している。穴の中で水が出ているところが多いという。ただ、これは下水管などから漏れているものではなく、何らかの水がにじみ出している状態で、この水を抑えないと地盤の緩みが続くことから、止める方法を詳しく調べている。

■1月30日午前7時ごろ ドローン飛ばして穴の中の状況確認

夜を徹して運転手の救出活動が行われたが、作業は難航。道路が陥没した現場では、30日午前7時ごろからドローンを複数回飛ばして穴の中の状況を確認。消防隊員らが穴の内部の映像を見つつ、ヘルメットや酸素ボンベを準備。安全が確認されれば、穴の中に重機を入れ、救助活動を進めるとみられる。

■1月30日午前2時ごろ 2つの穴がつながる

転落したトラックドライバーの救助活動が難航するなか、穴が拡大し、現場に緊張が走っている。30日午前2時36分の映像を見ると、またも道路が陥没。それまで2つだった穴が、巨大な1つの穴に。

■1月29日午後6時すぎ 穴にはしご下ろす 半日ぶり救助再開

クレーン車を使った救助作業が再開され、穴にはしごが下ろされた。クレーンの先に取り付けられたリフトに隊員3人ほどが乗り、15分間隔でこれまでに2回、隊員が穴の中へ。

■1月29日午前3時 事故現場の周辺住民に避難指示

地下にガス管が通っていることなどから、市が半径200メートルの住民に避難指示を出した。トラックの運転席部分はまだ引き上げられていない。

■1月29日午前1時すぎ 荷台部分を引き上げ→新たに陥没

複数のクレーン車でトラックの荷台部分を引き上げたところ、周辺の道路が新たに陥没。

■1月28日午後11時 引き上げる作業でワイヤ切れる

トラックには男性運転手が取り残されていて、発生から13時間以上経った現在も救助活動が続けられている。複数のクレーン車でトラックごと引き上げる作業が行われているが、土砂が崩れたり、水が流れたりしているため難航。クレーン車に付けていたワイヤが切れたため、より太いワイヤに替えるなどの対策も取られている。周辺の道路も陥没する危険があるため現場に近付くことが難しく、運転手の容体は確認できていない。何らかの理由で破損した下水道管に土砂が流れ込み、地面の下に空洞ができた可能性がある。

■1月28日午後7時ごろ アスファルト崩れる恐れ 救助難航 

発生から約8時間ほど経った今も運転手の救助活動が続く。トラックごとクレーンで引き上げる救助を試みているが、アスファルトが崩れる二次被害の恐れがあり、作業が難航。

■1月28日昼頃 運転手とは会話できている状態

陥没現場は直径が10メートルくらいで、深さも10メートルほどあり、4トントラックが落ちた。運転手とは会話ができているという。

■1月28日午前9時50分 110番通報

埼玉県八潮市にある交差点で28日午前9時50分ごろ、「道路が陥没していてダンプカーのようなものが落ちている」と110番通報。

陥没した道路は県道54号線沿いで3つの道路が交わる交差点で、現場は首都高速八潮インターチェンジから北に700メートルほど離れた場所。

  • 左は1月28日の発生直後の様子、右は翌29日撮影。陥没が増え、穴が二つに
  • 左は1月29日撮影、右は30日撮影。二つの穴の中央の道も陥没し、巨大な一つの穴に拡大した
  • 左は1月30日撮影、右は2月1日撮影
  • 左は2月1日撮影、右は2月5日撮影。穴の東側の道路が削られ、土が見えている
  • 3日午前11時すぎ
  • 3日午後4時半ごろ 右上の場所で新たな工事が始まった
  • 2日午後5時ごろ 
  • 31日午前8時すぎ
  • 最新の現場の状況
  • キャビンの推定位置