■災害級大雪の原因「JPCZ」とは?
今週は、日本海側の大雪のニュースで「JPCZ」という言葉がよく出てきます。
ただ、まだ「JPCZ」は認知度が低い気象用語だと思いますし、天気予報の現場でも「JCPZ」(PとCが逆)と微妙に間違えてしまう人もいるくらいです。
この「JPCZ」とは「Japan-sea Polar airmass Convergence Zone」の頭文字をとったもので、「日本海寒帯気団収束帯」のことです。
「JPCZ」は、冬型の気圧配置で強い寒気が南下すると、朝鮮半島の北側にある白頭山などの高い山でいったん東西に分かれ、その寒気が再び日本海で収束し、発達した雪雲となって北陸などの日本海側に大雪をもたらすものです。
「JPCZ」は、夏の大雨をもたらす線状降水帯のように、日本海側の地域に局地的な大雪をもたらす恐れがあるため、「線状の降雪帯を作り出すJPCZ」と表現する事もあり、ドカ雪のサインです。
けさも日本海には「JPCZ」が発生していて、北陸中心に大雪に警戒が必要です。
【予想降雪量】(あす7日 朝まで多い所)
北陸 80cm
東北 70cm
近畿・東海・北海道 50cm
九州北部・中国・関東甲信 20cm
四国 15cm
あす7日(金)にかけては西回りで寒気が流れ込むため、再び九州や中国・四国でも雪が降りやすくなり、平地でも積もる所がありそうです。
大雪が続く岐阜県から新潟県などの日本海側でも、断続的に雪や吹雪となるため、大規模な停電や立ち往生、猛吹雪に警戒を続けてください。
なだれや除雪作業中の事故にも十分注意が必要です。
■最強寒波に覆われて底冷えの朝 東京都心で今季最低-0.6℃
一方、太平洋側でも最強寒波の影響で厳しい寒さとなっています。
今朝は、東京都心で最低気温が−0.6℃まで下がり、この冬一番寒い朝を迎えました。布団から出るのが辛い、耳や鼻が赤くなるほどの冷え込みでしたね。
関東から西では今季一番の冷え込みの所も多く、日中も全国的に10℃以下の寒さが続きます。最大限の防寒対策をしてお過ごしください。
【最低気温】午前9時まで
前橋 −2.9℃ 今季最低
東京 −0.6℃ 今季最低
横浜 −0.6℃ 今季最低
津 −0.7℃ 今季最低
富山 −1.8℃ 今季最低
京都 −2.7℃ 今季最低
岡山 −5.0℃ 今季最低
徳島 −2.4℃ 今季最低