岩手県大船渡市の山火事について市は、9日にほぼ消し止められたと発表しました。避難指示は10日午前10時にすべて解除されました。
焼失面積は市の9%にあたる約2900ヘクタールとなり、平成以降の山火事で国内最大規模です。住宅などの210軒の建物に被害が出ていて、三陸町綾里小路で男性1人の遺体が見つかっています。
これまでの経緯
■26日午後1時ごろ 大船渡市赤崎町で山火事が発生
■26日午後1時すぎ 市は周辺の850世帯、2060人に避難指示
■26日午後5時 焼失面積約637ヘクタール 少なくとも住宅10軒が焼ける
■26日午後 防衛省が山火事で知事の災害派遣要請を受理
■27日午前 600ヘクタール以上を焼失・84軒以上の住宅に被害
■27日午前7時すぎ 避難指示が出ているエリアから1人の遺体
■27日午後5時ごろ 市は1340世帯、3306人に避難指示を拡大
■28日午前 7カ所の避難所に825人が避難
■28日午後7時 4263人に避難指示を拡大
■3月1日午前7時半 4569人に避難指示を拡大
■1日午前 焼失面積1400ヘクタール 平成以降の山火事で国内最大規模
■2日 1222人が避難所に
■3日午前6時 焼失面積は約2100ヘクタール
■3日午後6時 避難者の合計約3800人に
■4日午前10時 焼失面積は約2600ヘクタール
■4日午後6時 避難者4000人超える
■5日午前6時 発生から1週間 焼失面積は約2900ヘクタール
■5日午前7時 避難者の合計4111人に
■6日午後1時 4200人以上が避難 一部地域で避難指示解除を検討
■7日午前9時 4300人以上が避難
■7日午前10時 赤崎町の6つの地域957人の避難指示解除
■7日午後5時 山火事で発見された遺体は90代の男性
■9日午前11時 赤崎町の4地区の避難指示解除方針を発表
■9日午後5時 大船渡市が山火事の鎮圧を宣言
■10日午前10時 避難指示を全て解除
■10日午後6時 235人が避難
■10日午後6時 235人が避難
大船渡市によると、避難所に避難している人は99人、避難所以外に避難している人は136人で、避難者は235人となった。
■10日午前10時 避難指示を全て解除
大船渡市は10日午前10時に三陸町綾里全域と赤崎町の3つの地域、計2424人の避難指示を解除した。これで今回の山火事で出されていた避難指示は全て解除された。
■9日午後5時 鎮圧宣言
大船渡市は午後5時をもって山火事の鎮圧を宣言した。現地調査をふまえて物的被害は建物210軒。(住家、空き家、作業場含む)。これまで公表した78軒から大幅に増加した。10日正午までにすべての避難指示を解除する見込み。
■9日午前11時 赤崎町の4地区の避難指示解除方針を発表 大船渡市
大船渡市は赤崎町の蛸ノ浦、清水、大立、永浜の4地区について9日中に避難指示を解除する方針を発表した。綾里地区の小石浜、砂子浜については給水体制が整っていないとして10日以降に解除する方針。
■7日午後5時 山火事で発見された遺体は90代の男性
岩手県は、大船渡市の山火事で発見された遺体が90代の男性だと発表した。死因は焼死だという。
■7日午前10時 赤崎町の6つの地域957人の避難指示解除
大船渡市は、7日午前10時に赤崎町の6つの地域、957人の避難指示を解除した。市は1896世帯4596人に避難指示を出していた。これにより避難指示対象者は3639人になった。
■7日午前9時 4300人以上が避難
岩手県によると、避難所に避難している人は1249人、避難所以外に避難している人は3061人で、避難者は4310人となった。大船渡市は6日、赤崎町や甫嶺地区の一部などで避難指示の解除を検討していると明らかにした。また、岩手県は今回の山火事を受け、被災者生活再建支援法の適用を発表した。住宅の再建など被害に応じて最大300万円の支援金が交付される。
■6日午後1時 4200人以上が避難 一部地域で避難指示解除を検討
岩手県大船渡市の山火事は発生9日目となったが、鎮火のめどは立っていない。焼失面積は2900ヘクタールで、新たな延焼は確認されていないが、いまだ消し止められていない。5日は雨や雪で視界が悪く空からの消火活動は行われなかったが、6日は状況に応じて実施する見通し。大船渡市では依然4293人が避難しているが、市は先ほどの会見で一部地域の避難指示解除を検討していることを明らかにした。住宅などの被害について、市はこれまで、少なくとも84棟としていたが、上空からの様子や現地調査の結果、78棟に被害が出ているとみられると発表した。
■5日午前7時 避難者4111人に
大船渡市によると、避難所に避難している人は1231人、避難所以外に避難している人は2880人で、避難者は4111人となった。
■5日午前6時 発生から1週間 焼失面積は約2900ヘクタール
焼失面積はおよそ2900ヘクタールとなった。4日も自衛隊の大型ヘリや防災ヘリ15機による空からの消火活動などが行われたが、鎮火のめどは立っていまない。大船渡市には6日にかけて雪や雨が降る予報が出ていて、乾燥と強風で難航していた消火活動の助けになればと期待される。
■4日午後6時 避難者4000人超える
大船渡市によると、避難所以外に避難した人を含め、避難者は4105人に上った。
■4日午前7時 焼失面積は約2600ヘクタール
焼失面積はおよそ2600ヘクタールとなった。今も延焼が続いて、大船渡市はおよそ4600人に避難指示が出している。
■3日午後6時 避難者の合計約3800人に
大船渡市によると、避難所以外に避難した人を含め、避難者はおよそ3800人に上った。
■3月3日午前6時 焼失面積は約2100ヘクタール
焼失面積はおよそ2100ヘクタールとなった。ヘリコプターによる消化活動も続いている。海水を汲み上げて、放水する作業が繰り返されている。
■3月2日 1222人が避難所に
連日、自衛隊の大型ヘリなどが消火活動を続けていますが、鎮火のめどは立っていない。避難指示は三陸町綾里全域など17の地区に出ていて、2日の時点で1222人が避難所に身を寄せている。
■3月1日午前 平成以降の山火事で国内最大規模
焼失面積はおよそ1400ヘクタールとなり、平成以降の山火事で国内最大規模になった。
■3月1日午前7時半 4596人に避難指示を拡大
大船渡市は、延焼が拡大していることから、1日午前7時半に避難指示の範囲を更に広げ、合わせて市内の1896世帯、4596人に避難を呼び掛けている。
■28日午後7時 4263人に避難指示を拡大
大船渡市は避難指示のエリアを拡大。新たに415世帯957人を増やし、合わせて1755世帯4263人が対象となった。
■27日午後5時ごろ 避難指示の範囲を拡大
岩手県大船渡市の複数の場所で発生した山火事で、市は避難指示のエリアを拡大した。1340世帯3306人が対象で、現在も消火活動が続けられている。
■27日午前7時すぎ 大船渡市で男性1人の遺体
岩手県警によると大船渡市三陸町綾里字小路で見つかった焼死体は男性とみられることが分かった。27日午前7時10分ごろ、被災状況を確認中の警察官が県道9号の路肩で発見した。
2月19日から大船渡市で相次ぐ山火事
■19日正午ごろ 大船渡市三陸町綾里の山林で「白い煙が見える」と通報
■20日午前6時 ヘリで消火活動開始 焼失面積は約16ヘクタール
■20日午後6時ごろ 焼失面積は約36ヘクタールに
■20日午後9時22分 大船渡市が田浜地区の62世帯157人に避難指示
■20日夜 集落から200メートルほどまで火が迫る
■21日午前5時半 消防約300人とヘリ7機が出動 海水で消火活動
■21日午後8時 焼失面積は約317ヘクタールに
■22日 消防約300人、ヘリ9機で消火活動
■23日 消防約160人、ヘリ9機で消火活動
■24日午前 電線に引火し火災拡大の恐れがあるとして田浜地区を緊急停電
■24日午前 焼失面積は約324ヘクタールに
■25日午前 消防約110人で地上での消火活動
■25日午後3時5分 ほぼ消し止められる
■25日午後3時すぎ 「ゴミ焼きをしていた火が山に移った」と通報。
陸前高田市小友町での山火事の発生を確認。隣接する大船渡市に延焼
■25日夕方 陸前高田市、大船渡市の付近住民233世帯546人避難指示
■26日午前9時ごろ 自衛隊のヘリなどによる消火活動
■26日午前 現在も消火活動中 これまでに約8ヘクタールが消失
■26日正午ごろ ほぼ消し止められる
■26日午後1時ごろ 大船渡市赤崎町で山火事が発生
■2月9日午後5時 鎮圧宣言