新生活を迎える人も多い春は、何かと決断をする機会が多くなります。
私たちは、一日3万5000回もの決断をしています。
決断疲れを起こさないための方法、新生活の不安と付き合う方法についてみていきます。
■人は一日に3万5000回 決断 新生活は『決断疲れ』の時期
新生活で疲れを感じる人は多くいます。
「4月から夫の転勤で東京から北海道に引っ越す。自分の仕事探しと同時に、病院や美容室なども探さないといけない悩みで疲れる」
「2年前、社会人になる時に、電話で失礼のない言葉遣いができるか悩んだ」
イギリスのケンブリッジ大学の研究によると、人が一日に決断する回数は、最大で3万5000回だそうです。
「一日に何度も決断を繰り返すことで、脳が疲れてしまう『決断疲れ』になりやすい。さらに新生活で考えることが増え、余計に疲れる時期」ということです。
「直感の方がそもそも疲れない。さらに、よく考えて決めるより、後悔のない決断ができる」
オランダのアムステルダム大学の研究です。
5枚のポスターから好きな1つを選びます。
その際、理由を考えて選ぶグループと、直感で選ぶグループに分け、3〜5週間後に「選んだことに満足しているか」10点満点で答えてもらいました。
理由を考えて選んだグループが6.6点、直感で選んだグループが7.3点でした。
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■初対面で好印象持たれる3つのコツ 専門家が伝授■初対面で好印象持たれる3つのコツ 専門家が伝授
新生活では新しい人との出会いもあります。
初対面で、好印象を持たれる方法です。
「1年目の時の部署で、周りがどう扱ってくれるかわからず、打ち解けるまでに結構時間がかかった」
好印象を持ってもらう方法です。
1つ目は、たくさん質問をすること。
アメリカのハーバード大学の研究です。
ランダムに選んだペア199組に、15分間話してもらう実験を行いました。
ペアの1人に、質問を少なくとも9つ以上するように指示したグループと、質問を4つ以下にするよう指示したグループに分けました。
結果、たくさん質問した方が、相手から好意を持たれました。
好印象を持ってもらう方法、2つ目です。
相手に体を少し傾けて、相手の目を見ます。
アメリカのメンフィス大学の研究です。
セラピストの患者への対応を、大学生144人が信頼がおけるかどうか10点満点で評価したところ、前傾姿勢だと5.9点、背筋が真っすぐだと5.6点でした。
そして、アイコンタクトが多いと6.3点、アイコンタクトが少ないと5.2点という結果になりました。
好印象を持ってもらう方法、3つ目です。
相手の話を聞く。
「多くの人間が最もうれしいと感じるのは、自分の話を聞いてもらえること」ということです。
■「心配性は〇〇な証し」不安な心・ストレスを軽くする思考法
色々なことを心配してしまう人、少なくないと思います。
「心配性なので、出社時間の30分前には会社にいるし、仕事のどんなことでも何回も確認してしまう」
「自分は心配性。新しいことをやるのが心配で、初めの一歩が踏み出せない」
ただ、心配性は『優秀』な証です。
心配性な人は『頭が良すぎる人』で、知能が高いからこそ、小さな問題でも「もし起きたら」と考えて、悩んでしまうそうです。
アメリカのカトリック大学の研究です。
大学生184人に、心配性かアンケートを行ったところ、心配性な人ほど、大学の最終成績が良いということがわかりました。
「心配性な人は、自分のことを『優秀なんだ』と思ってみて」
心配がストレスにつながることがあります。
ストレスを軽減するコツは、ストレスを予想しておくこと。
アメリカのデューク大学の研究です。
神経を使う作業をさせて、1つのグループには「作業中に邪魔をします」と事前にストレスを予想させて、作業を邪魔します。
もう1つのグループには何も説明せず、作業を邪魔します。
結果、ストレスを予想していたグループは、邪魔されてもストレスを感じず、作業効率も落ちませんでした。
ネガティブ思考になりやすい人は、どんな人なのでしょうか。
スペインのデウスト大学の研究です。
1187人に、恋人が欲しいのにいない人の架空のシナリオを読ませて、感想を聞きました。
結果、ネガティブ思考になりやすい人は、
1、原因は自分にあると思い込む、
2、この状態がいつまでも続くと考える、
3、将来的にバッドエンドになると考える、
という特徴がありました。
「ネガティブな人は、自分の思考のクセによって自分の首を絞めている。うまくいかなくても、『うまくいかなかったのは今回だけ』と考える思考回路に切り替えていくと、生きやすくなる」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年3月21日放送分より)











