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2025年5月17日 11:00

「東京のハワイ」八丈島 海と山と温泉…夏でなく春が狙い目なぜ? 離島グルメも満載

2025年5月17日 11:00

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 意外と近くて、意外と知らない東京の離島。今回の舞台は、その豊かな大自然と温暖な気候から「まるでハワイ」とたたえられる常春の楽園・八丈島。そこは、無料&絶景自慢の湯けむりアイランド。さらに、島ならではのご当地グルメも続々!夏に行くイメージが強い離島に、あえて“今”行く理由とは?

■“八丈ブルー”の海…豊かな自然の数々

 意外と近くて意外と知らない、東京の離島。それぞれに違った魅力を持ち、今ひそかに注目されています。

 まるでギリシャ神殿のような建物で絶景温泉が楽しめる新島。

大島
大島
都内から来た人
「火星ですよね」
大島
大島

 都心から最も近い大島は日本唯一の砂漠に、100回以上の噴火でできた「巨大バウムクーヘン」が迫力満点です。

式根島
式根島
フランスから来た人
「海の中の温泉」
「(Q.どの島?)式根島」

 外国人客が急増している式根島。お目当ては、潮の満ち引きで海とつながる名物温泉です。

八丈島
八丈島

 そして今回向かったのは、都心から南に287キロの八丈島。東京・竹芝からの客船は、片道1万1360円から。出航から一晩、到着した船からは続々と観光客が降りてきます。

都内から来た人(30代)
「船に乗っている時から向こうにある島なんやろう?と、すごくワクワクした」
アクセスの良さがウリ
アクセスの良さがウリ

 羽田空港からの飛行機なら、わずか55分というアクセスの良さがウリです。

 でも、なぜ八丈島に?観光客が口々に語るのが…。

都内から来た人(50代)
「ハワイでした」
東京のハワイ
東京のハワイ
神奈川から来た人(50代)
「まさにハワイ、ハワイより近い。この山とか景色がハワイに近い」

 そびえ立つ山に、“八丈ブルー”と呼ばれる青い海。豊かな自然の数々は、まさに「ハワイ」だといいます。

■「八丈富士」でトレッキング 頂上には天空の道も

 島の面積は、山手線の内側とほぼ同じ。温暖で、“常春の楽園”ともいわれます。

 夏に行くイメージが強い離島ですが、実は、あえて今行く理由があるようです。

大阪から来た人(70代)
「八丈富士」
都内から来た人(30代)
「八丈富士に登ってみたくて」
八丈富士
八丈富士

 島の西側にそびえる「八丈富士」は、標高854メートル。山頂から裾野に広がるその姿は、さながら富士山です。

都内から来た人(30代)
「暑い時期より涼しい時期に…」
トレッキングシーズン
トレッキングシーズン

 まさに今は最高のトレッキングシーズンです。

 登山口から頂上までは、石段が1280段、およそ1時間の道のりです。

ヨシコさん(76)
「山を登るのが好きだから来てみたかった」

 この日出会ったのは、千葉県から来たヨシコさん。

ヨシコさん
「は〜着いた、着いた着いた、頂上だ」

 頂上からの絶景…さらに直径およそ400メートルもの巨大な火口が。

 娘のメグミさんとやって来たヨシコさん。実は、この頂上の先に、念願だった「天空の道」があるといいます。

ヨシコさん
「ぐるりとまわって帰ってくるんだ。行ってみよう」
巨大な火口
巨大な火口

 それは、火口のまわりをぐるりを1周歩く「お鉢巡り」。

天空の道
天空の道

 右手には巨大な火口、左手には大海原と街並みが広がる大パノラマ。まるで空へとつながっているように見えるその道のりは、まさに天空の道です。

ヨシコさん
「(Q.なんでお鉢巡りをしようと?)山があるから」

メグミさん
「去年、天気が悪くて景色がなかった」
去年は悪天候
去年は悪天候

 去年は悪天候、今年はそのリベンジでした。

ヨシコさん
「いや〜海の色が良いね」

 直径400メートルの火口を1周すること1時間。

メグミさん
「終わったよ〜」

ヨシコさん
「良かった〜。最高ですね、来てよかった、2回も」

■繁忙期を避けた今が穴場…絶景を独り占め

絶景を独り占め
絶景を独り占め

 島が誇る絶景、八丈富士からの溶岩でできた海岸。

栃木から来た人(70代)
「貸し切り!」
「本当に貸し切り…ぜいたくですね。お仕事やめたら?」

取材スタッフ
「やめたい…」  

 繁忙期を避けた今が「穴場」、絶景を独り占めです。

神奈川から来た人(50代)
神奈川から来た人(50代)
神奈川から来た人(50代)
「人が少ない、観光客が。ひとりになれる時間がたくさんある。すごく癒やされた」

■「島寿司」や「くさや」など…離島グルメが満載

 旅といえばご当地グルメ、実は八丈島は「美食の島」とも呼ばれています。  

都内から来た人(50代)
「島寿司食べたい」
「おいしいもの食べようと」
島寿司
島寿司

 創業20年の料理店では、東京の離島グルメの代表格、旬の地魚をしょうゆにつけた「島寿司」が大人気です。この日は、メジマグロにキンメダイ。かつて島ではワサビが採れなかったため、カラシを使うのが八丈島流。

都内から来た人(20代)
「うまっ!」
兵庫から来た人(20代)
「言われてみたら、この辛さはカラシかと…。食べてみたら全然違和感ない」
緑色のイクラ!?
緑色のイクラ!?

 さらに先月から、島でも珍しい新たなご当地グルメが登場。それが…緑色のイクラ!?

店主 中島誠さん
店主 中島誠さん
都内から来た人(20代)
「スゴッ!なにこれ」

店主 中島誠さん
「明日葉の粉から作った“人工イクラ”」

都内から来た人(20代)
「お魚じゃないってことね」

 島の名物・明日葉のお茶を乳酸カルシウムの膜で包んだイクラのようなプチプチ食感が楽しいおすし。

番組スタッフ
「ほんのりとした苦みがあるけど、緑茶のようなさわやかな感じで食べやすい」
くさや
くさや

 さらに、名物の干物も一味違います。女性が食べているのが、伊豆諸島名物「くさや」です。このお店では、とれたての魚だけを使い、干す時間を徹底的に短く仕上げることで焼き魚のようなふわふわ食感に。加工メーカーだからこそできる、ジューシーくさやです。

高山広海店長
「普通のくさやは丸一日くらい干す。通常はちぎって…箸でも食べられる」
くさや初挑戦
くさや初挑戦

 初めて八丈島にやって来た女性も、くさや初挑戦です。

横浜から来た人(50代)
「おいしい!めっちゃおいしい。家でやったら怒られるでしょ?」
「やらないで」
「じゃあ八丈島に移住しますか」

 なんと、くさやにひかれて移住?聞くと、八丈島で他にも女性の心をつかんだものが…。

■伊豆諸島イチの湯けむりアイランド 無料で入れる温泉も

横浜から来た人(50代)
「温泉三昧(ざんまい)だね」
「八丈島で温泉三昧というのが想像していなかった」
湯けむりアイランド
湯けむりアイランド

 実は八丈島は、6つの温泉が楽しめる、伊豆諸島イチの湯けむりアイランドです。

一番人気
一番人気

 中でも観光客に一番人気なのが、「みはらしの湯」です。露天風呂からは太平洋の大海原に、八丈島の断崖絶壁が臨めます。

3カ所が無料
3カ所が無料

 さらにうれしいのが、6つの温泉のうち、3カ所が無料です。

都内から来た人(30代)
「ちょうど良いあたたかさ!すごいですよね。そんなことあるかなと思ったら滝が見えて絶景だなと」

 裏見ケ滝温泉は、男女混浴のため水着を着用して入る露天風呂。滝の音を聞きながら、温泉も無料で楽しめるなんて、ぜいたくですね!

 水着を持っていない人は、足湯が楽しめます。そこで出会ったのは10回以上、八丈島を訪れているリピーターです。

足湯しながらクジラが見える
足湯しながらクジラが見える
埼玉から来た人(40代)
「ここに来たら八丈島来たって感じ。ここからクジラが見える。ジャンプしてブリーチングしている」

 足湯につかって、ホエールウォッチング。八丈島ならではの醍醐味(だいごみ)です。

埼玉から来た人(40代)
「現実から解き放たれて何時間でもいられる」

 そんな八丈島ツウから、気になる情報が…。

埼玉から来た人(40代)
「名物女将がいる。結構常連さんがいらっしゃる」
注目
注目

 SNSでも名物女将の口コミを発見。かなり注目されているようです。

■60年民宿を営む86歳の名物女将

民宿「ガーデン荘」
民宿「ガーデン荘」

 我々が訪ねたのが、足湯から歩いて20分ほどの民宿「ガーデン荘」。

「えいこば」こと福田栄子さん
「えいこば」こと福田栄子さん

 噂の名物女将・福田栄子さん(86)は、この島でおよそ60年、民宿を営んでいます。

 この日も、リピーターが続々と訪れます。常連客からは「えいこば」と呼ばれ、慕われています。

えいこば
「おかげさまでよ、仕事ができるというのは素晴らしいことなんだよ。86歳のババアがよ。きょうも見てみなさい、私が作った品数を」
えいこばが腕によりをかけた料理
えいこばが腕によりをかけた料理

 えいこばが腕によりをかけた料理の数々。まさに今が旬、“八丈春とび”と呼ばれるトビウオを使ったつみれ鍋をはじめ、明日葉のおひたしにくさや、郷土料理の菜っ葉飯と、島グルメが目白押しです。

 人気の秘密は、料理の腕だけではありません。

男性
「お久しぶりです」
えいこば
「5年ぶりだろ」
宴がスタート
宴がスタート

 そういうと、お客さんの隣に腰掛けるえいこば。すると、お客さんとえいこばによる宴がスタート!

えいこば
「いや、うまいね」
男性
「うまいね〜」
おばあちゃん家に帰ってきた感じ
おばあちゃん家に帰ってきた感じ
神戸から来た人(40代)
「前もこんな感じ。おばあちゃん家に帰ってきた感じで良い」
えいこばの良さは?
えいこばの良さは?
常連客
「3カ月に1回?えいこば元気かなって」
「(Q.えいこばの良さは?)なんやろうねぇ、えいこばの良さ…良いところあるかというとない…」

 飾らないえいこばのキャラクターがお客の心をつかんでいるようです。

神戸から来た人(40代)
「えいこば、ごちそうさまでした」
えいこば
「今から温泉行く?」
神戸から来た人(40代)
「きょうは温泉行かない」
「涙が出るくらいお客さんに恵まれている」
「涙が出るくらいお客さんに恵まれている」
えいこば
「みんな家族のようなもんだよ。家族より家族だね。ありがたいね。涙が出るくらいお客さんに恵まれているのね」

 名物女将と過ごすゆったりした時間も、島の魅力です。

■青緑色に輝く沼を目当てに来たが…

マキコさん・サトミさん親子
親子で八丈島を訪れた

 この日出会ったのは、横浜から来たマキコさん・サトミさん親子。

 自然と生き物が大好き。ウミガメと泳ぎ、八丈富士で絶景も堪能。旅の最後に、どうしても行きたい場所があるといいます。

マキコさん
「沼すらもキレイだなって」
硫黄沼
硫黄沼

 お目当ては、青緑色に輝く「硫黄沼」。緩やかな山道を登ること1時間…。

マキコさん
「あれ?茶色い…」

サトミさん
「見た目“沼”だな」
茶色い沼が…
茶色い沼が…

 そこには、茶色い沼が。あれ?これが見られるはず…ですよね?

前日の雨が影響
前日の雨が影響
ネイチャーガイド 大類由里子さん
「きのうの雨で土砂が流れ込むとにごっちゃう。普段は硫黄成分が混ざるので青っぽく」

サトミさん
「(その画像を)見て来た…」

 がっくりと肩を落とす親子。するとガイドさんが「このままでは終われない」と、とっておきの場所に案内するといいます。

 橋もかかっていない川を渡り…。

マキコさん
「え〜!?足が届くでしょうか…」

サトミさん
「素晴らしい」
落差36メートル超え
落差36メートル超え

 木の間をぬって進んだその先にあったのは、シャワーのように水が降り注ぐ巨大な滝。落差36メートル超えの「唐滝」です。

前日の雨が一転、恵みの雨に
前日の雨が一転、恵みの雨に
サトミさん
「キレ〜イ」

マキコさん
「すごいです〜」

大類さん
「きのうの雨でちょっと水量が多い」

マキコさん
「これが良いかも」

 硫黄沼では不運をもたらした前日の雨が一転、恵みの雨に!

サトミさん
「滝すごく良いです。ちょっとしぶきが当たる感じも…マイナスイオンだ〜」

 親子は、時間を忘れて見つめていました。

サトミさん
「また違う季節もね」

マキコさん
「違うもんね、景色が」

サトミさん
「また来たい」
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  • 大島
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  • 八丈富士
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  • 緑色のイクラ!?
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  • くさや
  • くさや初挑戦
  • 湯けむりアイランド
  • 一番人気
  • 3カ所が無料
  • 足湯しながらクジラが見える
  • 注目
  • 民宿「ガーデン荘」
  • 「えいこば」こと福田栄子さん
  • えいこばが腕によりをかけた料理
  • 宴がスタート
  • おばあちゃん家に帰ってきた感じ
  • えいこばの良さは?
  • 「涙が出るくらいお客さんに恵まれている」
  • 親子で八丈島を訪れた
  • 硫黄沼
  • 茶色い沼が…
  • 前日の雨が影響
  • 落差36メートル超え
  • 前日の雨が一転、恵みの雨に