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ABEMA NEWS

2025年6月9日 07:02

「やっと殺人罪に切り替えたよ。はーため息ばかり」八田容疑者“殺人容疑”で亡くなった息子にLINEで報告…遺族が心境を語る「何で3年もかかるのか」 別府ひき逃げ事件

2025年6月9日 07:02

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 大分県別府市で起きた大学生2人ひき逃げ死傷事件(別府ひき逃げ事件)が発生してからまもなく3年。いまもなお逃走を続ける八田與一(はった よいち)容疑者の逮捕容疑にこれまでの「道交法違反容疑」に加え、「殺人」と「殺人未遂」が新たに追加された。ABEMA的ニュースショーの取材に遺族が今の心境を語ってくれた。

【映像】“整形経験あり”八田容疑者の特徴(動画あり)

 「事故ではなく事件です。単なるひき逃げ事件ではありません。殺人事件です」そう訴えてから、およそ3年の月日が経っていた。

 大分県警によれば、発生から殺人を視野に捜査を続けてきたが、今回、殺意を裏付ける新たな証拠を得たという。しかし、その証拠が何なのかは差し控えるとしている。これにより時効がなくなり、新たな展開が予想される。

 亡くなった大学生の父親が今の心境を語った。「結局、皆さんが力を貸してくれたおかげで全国の署名活動なり、マスコミの方々だったりを『願う会』であったり、みんなが協力してくれたから警察も動いたのかな。本当に世の中には、もうそのまま泣き寝入りする被害者もたくさんいると思う。それを思うとなんか申し訳ないなと。『何をそうやったらかかるんですか?』と、また言ってしまったんですけど。(警察は)『捜査事情は全く言えません』と。『何で3年もかかるんですか?』と言いましたけど、(警察は)『かかるんです』と。でもかかると言われたら、もうこっちは何も言えないから、悪口を言いたくないですけど…。実際何もしてくれないですから。確かに3年前とでは、何が変わったのかと。現状は何も変わっていない。こういうふうに初めて接して、初めてわかった。つくづく感じた」。

 2022年6月、大分県別府市の県道で赤信号で停車中の2台のバイクが、八田容疑者が運転する軽乗用車に後方から追突され大学生一人が死亡、一人が怪我をした。八田容疑者は現場から何も持たず裸足で逃走。ヨットハーバーで着ていたTシャツが発見されたが、そこから足取りはまったく掴めていない。

 道路交通法違反容疑では、初の重要指名手配となり、県警には情報がこれまで1万件近く(9600件、2025年5月末時点)寄せられているが、いまだ有力な手掛かりはない。

「確かに似た人はたくさんいるかもしれないけど、なかには『本当だった』という人もいるかもしれない。それは1件1件潰して欲しい。1年前でも存在場所がわかれば、またきっかけができるかもしれない。(警察は)『見当がつかない』みたいなことを言っていた」(亡くなった大学生の父親)

 亡くなった大学生は、事件直前に八田容疑者と遭遇し、一方的にいいかがりをつけられていた。

「(八田容疑者が)『何すか?』みたいな。(亡くなった大学生が)『いや すみません』と。『原チャ通ったら悪いんじゃないですか?』と八田がちょっとケンカ腰にきたらしくて。『すみません…』みたいな。めんどくさかったんでしょうね。ブーンって鳴った瞬間にパッてミラー見たらヘッドライトがすぐ近くまで来て、明らかにアクセルベタ踏み。レッドゾーン入るんじゃね?ぐらいの…」(八田容疑者に追突された大学生の証言)

 衝突した速度は100キロ近くで、ブレーキ痕はなかった。交通事故調査鑑定人の佐々木尋貴氏は「危険を感じて急ブレーキ途中に減速しながらドーンとぶつかったような事故ではないと思う。ぶつかるまでは間違いなくまっすぐぶつかっていってる。そこで何か回避するための措置は講じていなかったと思う。二人亡くならなかったのが奇跡」との見方を示した。

 さらに、2021年7月から8月まで、八田容疑者と留置場で同部屋だったという男性からはこんな証言もあった。「ヤンチャな人いるじゃないですか?その人にいろいろ教えてもらって。人と揉めた時の対処法みたいなものを聞かせてくれて…」。八田容疑者は同じ留置場にいた男性の話を熱心に聞いていたという。

「車で弾いたらええねん」(同じ留置場にいた男性)